7アールほどの田んぼなので、1時間ほどあれば、
アゼや道ばたを、ひととおりすっきりできる。
自然農法をこころざすわたしとしては、
草かりなんて できればしたくないけど、
ひとにかりている田んぼなので、
あるていどきれいにたもたなければならない。
田んぼのまわりはきれいになった。
でも、田んぼのなかには草がおいしげっている。
稲の穂はみあたらない。
6月に、稲らしい草がたくさんはえているのでよろこんだけど、
けっきょく雑草だったようだ。
ことしもまた、稲づくりは失敗だった。
1年目に18キロとれたので、これからなれるにしたがって
どんどん収穫がふえるだろうとおもっていたのに、
2年目がゼロ、3年目が900グラムで、
4年目のことしはまたゼロとなった。
種もみを農協からかい、きょねんとれた稲もそれにあわせたので、
じゅうぶんな量の種がまかれているはずなのに、
ぜんぜん稲がそだたないのはなんでだ。
自然農法なので、土をたがやさず、肥料もやらないとはいえ、
収穫がゼロというのはひどい。
ことしは、種もみをまくのをいつもより2週間はやくしてみたけど、
発芽には関係なかったみたいだ。
このままおなじことをつづけても、
らいねんもおなじ結果におわりそうだ。
これからどうしたものだろう。
かえりに、すこしはなれたところにある畑にもよってみた。
いまはサツマイモとモロヘイヤしかうわっていない。
1カ月くらい雨がふらなかったので、サツマイモはくるしそうだ。
草もたいしてはえてないけど、
サツマイモだってあまりそだっていない。
まわりの畑では、それなりにサツマイモの葉がおいしげっている。
「自然農法なので」といえば、手をぬいてもいいわけがたつため、
どうしてもわたしの野菜づくりはテキトーになりがちだ。
でも、収穫がないのは、ぜんぜんたのしくない。
わたしがつとめる介護事業所でも畑をかりて野菜をつくっているけど、
肥料をやるせいか、りっぱなスイカやトマトがそだっている。
おもしろさを味わうためには、あるていどのみのりがほしい。
いつもは枝豆だけはたくさんできていたのに、
ことしはあまりそだたなくて、
しりあいにわけたら おおかたなくなってしまった。
田んぼも畑も、収穫がないとわかっていながら、
草かりだけはかならずはいらなければならない。
いつもながら むなしさをかんじつつ、夏の草かりをおえる。
スポンサードリンク