なにかトラブルがあって、なかなかレースがスタートしない。
どうやら、11人しか出場しない決勝に、12人目の選手がはいり、
スタートラインについていたようだ。
この選手は、5000メートルに出場する選手なのに、
なんで自分がはじかれたのか、いつまでもとまどっていた。
さらに、スリランカの選手がつけていた、
背中と胸のゼッケンがちがっていたようだ。
ただしいナンバーは胸のほうだったので、
役員が背中のゼッケンをはずした。
まちがえていた選手は、ぜんぜんわるぶれず、
堂々とはずしてもらっていたのに感心した。
日本人にはできそうにない、つよ気の対応がおもしろかった。
レースがはじまると、はじめは1キロを3分15秒くらいの
ゆっくりなペースで、日本の堀選手が先頭にたっていたけど、
ほかの選手がスピードをあげるとついていけなくなった。
そこらへんのかけひきが、しとうとがみてもわかるような
生なましさがあり、おもしろくみれた。
国際大会で、ほかの選手がスタートラインにたったり、
ゼッケンをまちがえてはりつけたりするゆるさは好感がもてる。
ようは、本番にしっかりちからをだせばいいわけで、
とおもっていたら、ゼッケンをまちがえていたスリランカの選手は
途中のはやい段階で棄権した。
意識のうえでも、コンディションづくりのうえでも、
まちがって参加したひとなのかもしれない。
もうひとつ、こんどはほんとうに感心したプレーで、
女子サッカーの対北朝鮮戦をみていたら、
菅澤選手がキープし、長谷川選手へボールをだすと、
長谷川選手はきれいに胸トラップし、
そのままダイレクトのボレーシュートをはなつ。
ゴールキーパーの手のうえを、
山なりにこえるみごとなループシュートで、
練習でもなかなかできそうにない
イニエスタ選手クラスのシュートを、
長谷川選手はかんたんそうに成功させている。
長谷川選手は、いつもこんなふうにきめてます、
みたいな顔で、その後も淡々とプレーしていた。
これはかなりくるしまぎれだけど、
アジアといえばトゥクトゥクで、
タイをはじめとして、いろんな国で
いろんなタイプの車がはしっている。
アジア大会がひらかれているジャカルタでも
きっとトゥクトゥク的なのりものが
町のひとや、観光客の足となっていることだろう。
きのうは、そのトゥクトゥクが、
わたしがすむ町を、あたりまえにはしっていたのでおどろいた。
道路がひろがったのをおいわいし、
なにかのイベントがひらかれていたようで、
3台のトゥクトゥク的な車がお客をのせて
観光名所を何周もしている。
タクシーがわりというのではなく、
あらかじめ、きめられたコースをはしっていたようだ。
なかの1台は、ほんもののタイ製で、
みごとにトゥクトゥクのデザインだったし、
うしろには「タイランド」と英語でかいてあった。
日本でも、トゥクトゥクがそこらじゅうをはしるようになれば、
町の景色はずいぶんちがってくるだろう。
松江市が、トゥクトゥクのはしる町としてうりだせばおもしろい。
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