フタをつけたほうがもちはこびしやすい。
でも、そのフタに穴があるのはなんでだ。
一般的にはまずつかわないけど、
なにかの非常手段として、そこからコーヒーをのむこともできる、
くらいの、ほとんど意味のない穴だとおもっていた。
あんなところからコーヒーをすすったとしても、
おいしくないにきまっている。
なにかの映画で(たぶん『セブン』)、ブラッド=ピッドが
あの穴からコーヒーをのんでいた。
その場面をみて、あの穴を、
本気でつかうひとがいるのを はじめてしる。
とはいえ、さすがのブラピがやっても、
快適にはみえないコーヒーの のみ方だった。
デイリーポータルZに、
「あのフタ付きのカップからコーヒーをのむ特訓」がのった。
http://portal.nifty.com/kiji/180828203794_1.htm
フタつきのままのむと、スマートにみえるので、
ぜひやってみたいというライターのトルーさんが、
いくつもの方法をためしている。
舌をまいたり、氷を口にふくんだり、
8つの方法が採用されていた。
でも、どれもおいしくのんでいるようにはみえない。
なんにんかの挑戦者は、このような訓練をへて、
フタの穴からのめるようになるかもしれないけど、
かなり上級者むけの 特殊なのみ方なのではないか。
アメリカでは、移動ちゅうにコーヒーをのむのが一般的で、
そのためにはフタの穴が必要なのかもしれない。
できれば、コーヒーくらいゆっくりのみたい。
フタについた穴なんかからすすりたくない。
アイスコーヒーは、もちろん穴からストローをさしてのむ。
ホットコーヒーとちがい、この場合は、フタについた穴が便利だ。
このストローが、このごろやりだまにあがっている。
いちどつかっただけですててしまうプラスチック製品の利用を
みなおそうといううごきらしい。
やらないよりはマシかもしれないけど、
ほかに大量のプラスチックをすてておきながら、
ストローをやめてもたいして効果があるようにはおもえない。
プラスチックのストローのかわりに、
紙でつくったストローをつかうという。
ストローは、直訳すれば麦のワラだ。
わたしが尊敬する福岡正信さんの自然農法は、
『わら一本の革命』としてひろくしられるている。
田んぼに肥料をいれず、そのかわりに
稲の収穫でうまれたわらを ぜんぶ田んぼにかえす。
肥料や農薬にたよらなくても、土をたがやさず、雑草をとらなくても
稲はじゅうぶんにそだつというのが福岡さんの自然農法だ。
なぜなら自然にはえている草や木は、
肥料をあたえなくてもそだっているから。
ファーストフード店のストローから革命がおこれば、
ほんとうの「わら一本の革命」になる。
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