「七味・五悦・三会」を家族ではなしあったと、
鴻上尚史さんが紹介している(朝日新聞「土曜日版be」)。
鴻上さんも、もともとは江戸風物研究家の
杉浦日向子さんにおしえてもらったそうだ。
杉浦さんによると、江戸時代には、おおみそかに、
いちねんをふりかえりながら、
・7つのあたらしい味
・5つのたのしいおもいで
・3つのであい
があったかどうかを家族ではなしあっていたらしい。
ばくぜんといちねんをふりかえるのではなく、
「たべもの・体験・であい」に焦点をあてるのは、
ひとつの方法としておもしろそうだ。
ことしの重大ニューストップ10とか、
ことしおもしろかった本ベスト10もいいけど、
「七味・五悦・三会」は
生活に焦点をあててのふりかえりになるだろう。
記憶にたよっていてはわすれてしまうので、
なにかに記録しておいたほうが、具体的に候補をしぼれる。
そんな記録をつけていたら、うえにあげた3つだけでなく、
かなりこまかなことがらをメモしそうなので、いいことずくめだ。
あたらしいであいは、わりあい記憶にのこるかもしれない。
でも、たのしかった体験と、おいしかったたべものは、
すぐに記憶がうすれるのではないか。
ここはやはり、エバーノートやscrapboxをつかって
キーワードをしぼりながらメモすれば、
あとから効率よくふりかえられる。
さいきんよんだなにかの記事で、
よかったことだけを記録する日記が紹介されていた。
いちにちをふりかえりながら、
なにかしらよかったことをすくいあげる。
いいことなど、なにもなかったとおもえる日でも、
なにかを「よかった」とおもえるように、
角度をかえていちにちをふりかえってみる。
いやなこと、つらかったことはかかないのがコツなのだという。
日記をつけているうちに、だんだんと
ほんのささいなことまで よかったとおもえるそうだ。
ブツブツぐちめいたことばかりをかきつらねて 煮つまるよりも、
(そのほうが気もちはすっきりするけど)、
ささやかなことにも感謝してくらせたほうがしあわせだ。
これぐらい徹底して「よかったこと」を記録しなければ、
リアルな「五悦」のリストをつくれない。
もういちねんのうち2/3がすぎてしまったけど、
いまからでも
・あたらしいたべもの
・あたらしい体験
・あたらしいであい
について、メモをとってみたい。
江戸時代のひとたちは、どんなふうに記録をつけ、
いちねんをふりかえっていたのだろう。
スポンサードリンク