2018年10月07日

サンチャゴ巡礼からかえってきた師匠にはなしをきく

「あるき」の師匠が、サンチャゴ=デ=コンポステーラへの
巡礼旅からかえってきた。
さっそく夕ごはんにさそい、旅行ちゅうのはなしをきかせてもらう。

ちょうどきょねんのいまごろ、
スペインのサンチャゴまでの巡礼がおもしろそう、
とわたしは師匠にはなしている。
あるくのがすきな彼女は、すぐのり気になり、
実現にむけて準備をすすめ、
ことしの6月25日に日本を出発した。
フランスのル=ピュイからあるきはじめ、
2ヶ月半かけて1600キロさきにある
スペインのサンチャゴにたどりついている。
9月19日に日本にかえってきて、
いまはとくになにもしていないけど、
そろそろ仕事をさがそうかなー、というところらしい。
ハードな旅行をおえたばかりなのに、
師匠は出発するまえと、ほとんどかわらない。
すこしやせたかなー、というぐらいのささやかな変化だ。
そして、姿だけでなく、内面にもかわりをかんじさせない。

宿のこと、装備のこと、食事のこと。
いちにちにあるいた距離や予算はどうなのか。
おもいつくままに、わたしはあれこれ師匠にたずねた。
彼女は、きかれたことにはちゃんとこたえてくれるけど、
やりとげた感はとくにないそうだ。
おもしろい旅行ができてよかった、という
充実感だけで満足しているようにみえる。
写真をとらず、日記もつけてない。
わたしからすると、貴重な体験をしながら
もったいない気がするけど、
師匠はただあるけただけでいいのだという。
なげやりなわけではなく、
自分のなかに大切にしまっているのだろう。

いきたいといいながら、
いつまでもぐずぐずしているわたしをしりめに、
彼女は着実に行動をおこして サンチャゴにたどりついた。
それでいてすこしもうかれてない。
いったいどんな経緯で、師匠のような人間が形成されたのか
わたしにはすごく興味がある。
あすはいいお天気の予報なので、
ながいあるきの極意にふれようと、
20キロくらいの「あるき」に師匠をさそった。
なにか彼女からききだせるだろうか。

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posted by カルピス at 22:24 | Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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