2018年12月17日

オルガンとホルンによるコンサートで、懐石料理を連想する

わたしがすむ町の音楽ホールで
クリスマスのコンサートがひらかれた。
ラジオばかりではなく、たまには生の音楽をきくかと、
土曜日の午後3時にひとりででかける。
この会場には、りっぱなパイプオルガンがあり、
コンサートではパイプオルガンとホルンによる11曲が演奏された。

ラジオでは「きらクラ」や「クラシックカフェ」に
よくチャンネルをあわせるけど、
もともとクラシックに関するわたしの知識は きわめてとぼしい。
この日のプログラムには、バッハやワーグナーといった、
有名な作曲家による曲がならんでいたのに、
オルガンでひかれると、わたしには はじめての曲にきこえる。
そもそも、ホルンがどんな形の楽器なのか、
このコンサートまでわたしはしらなかった。
ホルンを演奏するひとは、ラッパの部分に左手をいれて
楽器をささえているのが興味ぶかかった。

コンサートがはじまると、パイプオルガンをひくひとが舞台にあがり、
お客さんは拍手をおくる。
演奏じたいは ほんの数分ですぐにおわる。
演奏がおわるとまた拍手。
共演するひとが舞台にでてくると拍手。
おわるとまた拍手。
みじかいインターバルで、なんども拍手をおくる。
演奏をききながら、これはなにかに似ているとおもった。
懐石料理だ。
おおきな器に ほんのすこしもりつけられた料理が
うやうやしくはこばれてくる。
たべおえて、しばらくたつと、つぎの料理。
とてもすくない量なので、たべた気がしない。
それでも、コースのおわりごろには、
ほのかにおなかが みたされたようでもある。
さいごに盛大な拍手をなんどもおくる。
おわったかとおもって安心すると、
また舞台にでてこられて、そうするとまた拍手。
コンサートって、こんなにも拍手をするもよおしだったっけ。
わたしのまえの列にすわっていた女性ふたりは、
とても熱心に拍手をおくっていた。
演奏にふかく満足したようすもうかがえる。
音楽にあかるいひとにとっては、みちたりた演奏だったようだ。

わたしには、このコンサートが、
上品すぎたのかもしれない。
もうすこしにぎやかな楽器がくわわれば、
あるいはちがうプログラムなら、
バイキング料理やフランス料理のフルコースを
連想したかもしれないけど、
パイプオルガンとホルンのふかさをききわけるには、
わたしの耳はおおざっぱすぎた。
懐石料理のあとでラーメンをたべたくなるように(ほんとうか?)、
しずかめのコンサートのあとでは   
ゴスペルなんかがいいんじゃないかとおもう。

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posted by カルピス at 22:14 | Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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