2018年12月19日

配偶者のタブレットにラインをインストールする

「シゴタノ!」で佐々木正悟さんが、
「平成が終わる前に終わらせておきたい3つのこと」のひとつとして、
「母親にApple Watchを使わせたい」をあげている。
https://cyblog.jp/35247
母親に親孝行したいから、ではなくて、
あくまでも自分の時間をまもるためだ。
愛情よりも、自分の都合というのがおもしろい。
お母さんに役だつのは、
たしかにスマホよりもApple Watchかもしれない。
放っておくと理解に苦しむスマホを買ったあげく、要りもしないオモチャみたいなサービスに加入させられて、月々の支払が微増していく。
気がつくとその解約作業に私が半日費やす。でも使っているのはときどきの通話と、手ぶれの写真撮影と、LINE。

わたしの場合、親へApple Watchをプレゼントするのではなく、
配偶者のタブレットにラインをインストールしたという、ケチはなし。
タイへの旅行をまえに、
もしなにかおきたらどうやって連絡したらいいのか、
と配偶者にたずねられた。
これまでは、いっしょにくらしていたむすこにメールしていたけど、
いまは大学生となり、とおくの町にいるのでたのめない。
配偶者にも、メール、それにラインで連絡をとることにした。

彼女はガラケーをつかっており、タブレットは
誕生日プレゼントとして、きょねんわたしがおくったものだ。
メールアドレスさえあれば、
あとは自分ですきなアプリをダウンロードするだろうと、
Gmailだけはわたしが設定し、やすいタブレットを手わたした。
ときどき「タブレット、つかってる?」
と配偶者にたずねると、「つかってる」というので
ほっておいたら、けっきょくいちねんたっても
まったくもとの画面のままだった。
デフォルトでつかうひとって、ほんとうにいるのだ。
配偶者が「つかってる」というほどには つかっていなかったのだろう。
あるていど歳をとってからスマホなりタブレットにせっしても、
まわりがお世話しないと、どうやるのかわからないのかもしれない。
ラインは電話番号を基本情報にしているので、
タブレットにインストールできるかわからなかったけど、
なにも問題なくひらけた。
むすことラインでつながったのを、配偶者はよろこんでいた。
親の世代がスマホと距離をおきたがるのはわかるけど、
配偶者はまだ50代なのに、スマホはむつかしいと警戒している。
ネットがきらいならそれもいいけど、
つかいたいのに ためらうのはもったいない。

佐々木さんは、自分の時間がみだされるのを予防するために、
お母さんへApple Watchをおくろうとしたのだけど、
インターネットをつかわないひとに
なにかを説明したり、設定するのは
たしかにすごく時間がかかる。
わたしの場合、ラインとインスタグラムを
インストールしただけなのに、
ずるずると時間がすぎていく魔のサイクルをあじわった。
いっしょにくらしながら、これまでほったらかしていた
わたしたちの希薄な関係性にこそ、
問題の本質がかくされているのかもしれない。

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posted by カルピス at 22:11 | Comment(0) | 配偶者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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