バンコクへの移動日にあてた。かえりはバスにする。
これから旅行は第2部にうつる。
これまでまだいったことのない、
タイ東北地方(イサーン)をまわるのが、
今回の旅行で やりたいことのふたつめだ。
プラジュワップキーリーカンからのバスは、
定刻の9時に出発し、とちゅうで客をひろうことなく
スムーズにはしりつづける。
4時間でつくかな、とおもったけど、
バンコクにちかづくにつれ渋滞がひどくなり、
けっきょく南バスステーションについたのは
1時間45分になっていた。
バンコクにはなるべくいたくないので、
ホテルをさがさずに、そのままイサーン地方をめざすことにする。
南バスステーションから北バスステーションへタクシーで移動し、
コーンケーンゆきのチケットをもとめる。
でも、もううりきれらしい。
イサーン方面ならどこでもいいので、
ピサヌローク・ナコンラチャシマ・ウドンタニーと、
いくつか名前をあげるけど、
どれもないと、ものすごく不機嫌そうにことわられる。
とほうにくれてほかの窓口をまわると、
「ルーイ 19:30」とふだがでていた。
ルーイこそ、わたしがいきたかった場所なので、
わたりに船だとチケットをもとめる。
2等しかのこってないけどしかたない。
朝6時につくといわれた。302バーツとやすい。
やすいのは、当然それなりの理由があり、
定刻より1時間おくれて出発したバスは、
ものすごくたいへんなバスだった。
バスステーションには、各座席にパネルがついている
ゴージャスなバスがゴロゴロしてるのに、
わたしがのったのは、シートがせまく
運転手2人はまったく英語をはなさず、
サービス精神もとぼしい。
まわりの客も、タイ語しかつうじないので、
すごくこころぼそかった。
とちゅうでバスの のりかえがあり、
いったいどこへつれていかれるのかと心配する。
タイ語をはなせないわたしがいけないのであり、
バス会社側に問題はないのだけど、
くらいなかをはしる夜行バスは すごくさみしい。
グーグルマップでいまはしっている場所がわかり、
ちゃんとルーイへむかっているのだと
なんどもたしかめて安心した。
けっきょく12時間15分かかってルーイにつく。
すこしまえの朝日新聞「折々のことば」で、
冒険家、角幡唯介さんの
ぞくぞくした。この永続する不安感は探検がうまくいっている証拠なのである。
がとりあげられていた。
わたしの旅行は、冒険などではないけれど、
不安感がうまくいっている証拠、というのに納得する。
ハラハラドキドキするからこそ、旅行はたのしい。
バスのり場からトゥクトゥクで市内へむかい、
シュガーゲストハウスにつく。
しずかで、おちついた雰囲気で、スタッフは親切で、
タフな夜行バスのあとでは天国におもえるゲストハウスだ。
夜行バスのあとでなくても、こんなところにとまれたら
旅行はたのしくなる。
この町には1泊のつもりだったけど、
いいゲストハウスにめぐりあえ、まよってしまう。
朝はさむいくらいだった町も、昼になるとあつさをかんじる。
エアコンをつかわなくてもちょどいいかんじ。
よくはれて、すこしはだざむく、とてもすごしやすいお天気だ。
宿のしずけさがとてもここちよい。
自転車をかりて町をぶらついてみる。
東北地方の名物という鳥のやきもの(ガイヤーン)
のお店があったので はいってみた。
清潔で、店のひとがキビキビとはたらいていて
いいかんじだ。
ガイヤーンともち米を注文する。
ほかの町でたべた鶏肉よりおいしい(気がした)。
朝ついたルーイのバスステーションにもどって
メコン川ぞいにある町、チェンカーンへの便をきく。
30分おきにでているそうだ。
ゲストハウスのしずけさはわたしごのみだけど、
1泊だけにとどめて、あすはチェンカーンへむかおう。
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