しばらくするとやんだけど、
きょうは雨がふりやすいお天気みたいだ。
できればいこうとおもっていた
ダーン=サーイへのおでかけはやめて
ほぼいちにち宿ですごす。
きのうのつづきみたいになるけど、
ヘタレの中年旅行者が、いちにちでなにをしたかというと、
まず宿のひとにつめきりをかりて、爪をきった。
すこしまえから、のびた爪が気になっていたのですっきりする。
つぎに、洗濯物を宿にだした。
天気がわるいので、かわくかどうか心配だけど、
ずっとはいていたズボンをいいかげんきれいにしたかったので
洗濯をおねがいした。1キロが30バーツ(110円)。
ルーイの町には、あついお茶をだしてくれる店がみあたらないので、
宿のひとに どこかいいお店がないかたずねる。
おもいあたらないけど、もしよかったら家にハーブティーがある、
といって わたしにいれてくれた。
こういうこころづかいが、すごくうれしい。
ハーブティーをのみながら、『ジーヴズの事件簿』をよむ。
皇后が「ジーヴズも二、三冊待機しています」
といったことから 話題になったらしい。
頭の回転のはやいジーヴズのはたらきをよんでいると、
皇后につかえる従僕(にあたるひと)は、
かなりプレッシャーだろうと すこし気のどくになる。
ジーヴズがつかえるのは、あまり知的とはいえないバーティくんだ。
僕の好きなものを一つと言われたら、それは静かな生活だ。周りでしじゅう何事か起こっていないと落ち着かなかったり、落ち込んでしまったりするたちじゃない。僕が退屈してしまうなんて、まずありえない。三度のまともな食事、上出来のミュージカル・コメディを時々、いっしょにほっつきまわる友達の一人二人もいれば、あとはもう何もいらない。
ジーヴズは、バーティのことをみくだしているけど、
わたしはバーティの愛するささやかな日常に共感しながらよんでいる。
夕ごはんには、いきつけとなった食堂でトムヤムムープをたべる。
トムヤムクンはエビのスープであり、
この店のは鶏肉をつかっているので トムヤムガイになる(とおもう)。
注文すると、1人前のスープを小鍋でつくってくれる。
スパイスとしてショウガ・レモングラス・トウガラシが
ぎっしりはいっていて、かきまわすと
鶏肉・キノコ・トマトがゴロゴロでてくる。
おおげさでなく、すごい量の肉とキノコだ。
ふたりでたべるとちょうどいい量で、でもおいしいので
ひとりでぜんぶたべる。
どんぶり1杯のスープともち米で90パーツ(340円)。
ほかのおかずはとてもお腹にはいらないので、
もち米だけをたのみ、スープにひたしてたべる。
今夜で3晩つづけてかよった。
これだけおいしいと、日本では とても家でつくれない。
たべおさめだとおもって、今夜はしっかり味わった。
タグ:トムヤムガイ
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