2019年02月08日

「クールジャパン」が紹介する2.5次元へのうごきに あぜんとする

せんじつの「クールジャパン」は、2.5次元がテーマだった。
http://www6.nhk.or.jp/cooljapan/program/detail.html?pid=190203
内容は、3本だてだ。

・2.5次元ミュージカル
・聖地巡礼
・eスポーツ

「2.5次元ミュージカル」とは、2次元である
マンガ・アニメ・ゲームを舞台化したものだという。
番組では、バレーボールのマンガ「ハイキュー」を、
ミュージカルにした舞台が紹介されていた。
わかい男性たちが(わたしにはアイドルグループにしかみえない)、
原作を忠実に再現しての演出により、
バレーボールのうごきをくりひろげている。
お客さんのおおくはわかい女性だという。
司会の鴻上さんは、本業が舞台演出ということもあり、
「2.5次元ミュージカル」をおもしろがっていた。
ここから演劇の舞台にはいってもいいし、
原作のマンガへといくのもありだ。
日本がうみだしたオリジナルなうごきだと、評価されている。
でも、わたしには、おもしろさがまったく理解できなかった。

もうひとつの話題である「eスポーツ」も、はじめてきく名前だった。
複数のプレイヤーによる、コンピューターゲームだとしっても
ゲームをしないわたしには、関心がない。
ゲームのなかには すぐれた作品があるとおもいつつ、
おもしろさに共感するだけの体験がない。

そんなわたしも、「聖地巡礼」だけは、かろうじてついていける。
「ガールズ&パンツァー」をみたことがあり、
第二次世界大戦にでてきた戦車がすきなわたしは、
有名な戦車だけでなく、IV号戦車などの地味な戦車が、
げんきにうごきまわるのに、生理的な快感をおぼえた。
「ガルパン」の舞台となった大洗町には、
たくさんの聖地巡礼者がおとずれ、
100人をこえるひとが移住までしているという。
熱心なファンのおおくはいい歳をしたおじさんで、
そこまでして「聖地」にのめりこめるものかと感心する。
「あのアニメがすきなら、もう友だちだ」
というファンならではの共通意識がここちいいという。
わたしは、「ガルパン」がおもしろいといっても、
劇場版をみたていどで、テレビ版までをぜんぶおさえるほどの
つよい愛着はかんじなかった。
とても「聖地」をおとずれる気はないし、
ましてや移住なんて冗談としかおもえない。
リアルとバーチャルを、いっしょにしてたのしいのだろうか。

「クールジャパン」はわたしがすきな番組で、
しらなかった日本のクールをおしえてくれる。
そのなかで、こんかいの「2.5次元」は、
わたしがしらなかった世間のうごきだった。
とくに「2.5次元ミュージカル」と「eスポーツ」は、
その存在をしったのちも、
わたしにはべつの世界としか かんじられない。
年配のひとたちが、ネット社会にたいして
よるべのなさをさみしくおもうように、
わたしひとりが しらないあいだに
とりのこされていたような気がして あぜんとなる。
世界がこれからむかうさきは、
わたしにとって あまり居心地がよくなさそうだ。
世間についていけない 残念なおじさんのひとりなんだと、
自分がおかれている状況のきびしさを、ひしひしとかんじた。

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posted by カルピス at 10:25 | Comment(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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