2019年02月19日

「世界ネコ歩き」。意外にも、アメリカのネコたちがいちばんいい顔をしている

岩合さんの「世界ネコ歩き」。
きょうはアメリカのネコをみる。
意外なことに、これまでにみたどの国のネコよりも、
アメリカのネコはいい顔をしている。
個性的で、達観した表情で、堂々としたしぐさで。
ネコがしあわせな国は、人間もしあわせな気がする。
アメリカのネコがこんなにいい味をだしているのはなぜだ。

日本・モロッコ・スリランカ・メキシコ・アイスランド・・・。
それぞれの国のネコが、それぞれにいい顔をしている。
そのなかで、とくに印象にのこるのが、アメリカのネコだ。
ざっくりわけて、欧米と、それ以外の地域のネコは、
野性味がまるでちがう。
欧米のネコたちは、汗をかきそうにないし(あたりまえ)、
おなかをへらしたりもせず、すずしい顔をして生きている。
それ以外の地域では、やせてたり、ほこりっぽかったり、
その日を生きのびるのに、せいいっぱいだ。
わたしがかんじた印象にすぎないのだけど、
生まれもったなにかにくわえ、
そだった環境がそうした人格と表情をつくるのだろう。
モロッコのネコたちが、いじめられている、というわけではない。
日本より、はるかにくつろいですごせていても、
全体としてのしぐさが、なぜか欧米のネコとはずいぶんちがってくる。
そんななかで、なぜアメリカのネコが、
とくに印象的な表情なのかはわからない。
アメリカは、個人主義のうえになりたつ きびしい競争社会なので、
さみしいひとたちがおおく、
それだけよけいにネコをかわいがる、という仮説もなりたつ。

チャールストンの公園にすむネコは、
もう20歳になるのに、とてもげんきそうだ。
だれかが家につれてかえっても、
自由ネコ(と岩合さんがいっていた)としての生きかたをのぞみ、
また公園にもどってきたという。
自由ネコ(ノラネコ)なのに、20歳までいきるなんて、
よほど幸運にめぐまれてきたのか、
地域のひととのやりとりや、公園でのくらしが、
性にあっていたのだろう。

一流ホテルのうけつけカウンターで、
ゴロリンとよこになっているネコがいた。
日本では、まずかんがえられない光景だろう。
日本のネコは、ほかの国々とくらべたときに、
社会のなかで、あまりかわいがられていない。
駅長をつとめたネコが話題になったけど、
県庁や市役所で、自由にうごきまわっているネコが、
日本にはいるだろうか。
村役場ぐらいになると、日本じゅうで3匹ぐらいはいそうだけど、
日本のネコには、自由と尊厳が
あまりみとめられていないのをかんじる。
ネコは社会の成熟度をあらわすバロメーターであり、
ネコが自由にふるまえる社会になれば、
人間たちにとっても、それだけくらしやすい環境にちがいない。

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posted by カルピス at 22:09 | Comment(0) | ネコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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