W杯フランス大会を2ヶ月後にひかえての強化試合だ。
相手は世界ランキング2位のドイツ。
これまでの対戦成績は、1勝1分11敗というから、
かなりやりにくい相手であり、日本のちからがためされる。
ピッチにたつ選手をみると、8年前のW杯優勝、
あるいは、4年前に準優勝したときの主力メンバーは、
鮫島と熊谷しかいない(わたしがしらないだけかも)。
試合開始からドイツにおしこまれ、
ほとんどボールをもてない時間がつづく。
でも、前半35分に、相手ゴールキーパーのミスをつき、
はじめてはなったシュートで日本が先制する。
キーパーが不用意にけったボールを、
長谷川がループぎみにダイレクトでけると、
ボールはそのままゴールにすいこまれた。
長谷川は、こういうおもいきったプレーをじょうずにきめる。
後半にはいると、ドイツはますます攻勢にでてきた。
たかい位置からプレッシャーをかけてきて、
かんたんにボールをうばってしまう。
日本はなかなか相手陣内へせめこめない。
サイドに起点をつくられ、
クロスからヘディングをきめられて同点。
ただ、この試合で日本のゴールキーパーの平尾は、
なんどもファインセーブをみせてチームをすくっている。
もし平尾のはたらきがなければ、
5点以上はいっていたのではないか。
日本は、ほんのときたま、おもいだしたように
ボールがつながるときがあるけれど、
さいごまではせめきれない。
やりたい攻撃の形をみせてくれるのに、
ミスから相手にボールをわたしてしまう。
日本の2点目は、またしても
相手ゴールキーパーのミスをついたものだ。
キーパーが、味方にけったボールを、
日本がすばやくうばって得点にむすびつけた。
これだけザルのキーパーは、そうおめにかかれない。
日本は、彼女の貢献がなければ、
無失点におさえられていたかもしれない。
そのあとも、あわや3点目になりかねないキャッチミスがある。
強化試合とはいえ、これだけすくいようのないミスをしてしまうと、
大会本番では、まず彼女のたすけを期待できないだろう。
ドイツは迫力のある攻撃をみせたものの、
最後のところをきめきれない つたなさもめだった。
日本は、あれだけミスからボールをうばわれなければ、
かてた試合だったともいえる。
日本選手では、前述したキーパーの平尾のほかに、
あとからはいった横山と小林がいいうごきをみせていた。
それにしても、ピッチに阪口や宮間、
川澄の姿がみられないのはさみしい。
W杯では、どういう選手がえらばれるだろうか。
6月からはじまるW杯の本番がたのしみになってきた。
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