2019年04月22日

ミルクティーその後、のつづき

ミルクティーが、なかなかうまくはいらない、
というはなしを まえの記事にかいた。
わたしは、紅茶というのみものが、かおりだけでなく、
あつさもたいせつな条件だとおもいこんでいて、
それが まちがいの第一歩だった。
煎茶はいったんお湯をさましてから
お茶っぱにそそぐので、
のむときはすでに適温になっている。
紅茶は、葉がよくひらくように、
熱湯をそそぐのがおやくそくで、
はいったお茶は、とうぜんすごくあつい。
はいりたての紅茶は のむにはあつすぎ、
おいしくのめるのは、すこし時間がたってからとなる。
それまではジタバタしないで、のみごろをまつ。
あついうちに、息をふきかけてさましたり、
コーヒーでよくやるように、カップを手にもって、
からだをあたためるのにつかうのは、紅茶の仕事ではない。
のみごろまで温度がさがった紅茶は、
たとえティーバッグでも それなりにおいしい。
あつさではなく、かおりをたのしむのが紅茶だ。
そんなことに、さいきんようやく気づいた。

ミルクティーは、あつくはいった紅茶に牛乳をいれるのだから、
とうぜん温度がさがり、そのままのめる状態となる。
牛乳のコクを味わうとともに、
すぐにでものめるのがミルクティーのよさでもある。
あついミルクティーがほしいからといって、
牛乳をあたためたりすると、紅茶の味がかわってしまう。
牛乳をそそぎ、ぬるくなったときが
そのままミルクティーの のみごろとなっている。
せっかちなひとむけの のみ方ともいえる。

コーヒーは、熱湯ではなく、すこしさめたお湯を豆にそそぐ。
はいったコーヒーは、その時点で
すでにだいぶ温度がさがっており、
すぐにでもカップに口をつけ、あつさをたのしみながらのめる。
ぬるくなったコーヒーは、味がおちてるような気がするけど、
しっかりした豆なら、すこしぐらい時間をおいても、おいしくのめる。
けっきょく、紅茶もコーヒーも、
あつさはそれほど必要な条件ではない。

ひやしてのむ酒は、たとえばジントニックなど、
ジンもグラスも冷凍庫にいれてひやし、
氷もおおきなロックアイスをつかい、
できるだけつめたくしてのむのが正解だ。
おなじように、お茶やコーヒーも、
あつさをたのしむのだから、できるだけあついほうが
おいしいにきまっている、とおもいこんでいた。
煎茶をのむには 適温があるように、
紅茶だって、ただひたすらあつければいいというものではない。
食後の紅茶は、食事がおわってからいれるより、
すこしはやめに用意してけば、
食事のながれのなかで紅茶をたのしめる。
ひとりでこれをやると、バタバタとおちつかないから、
できるだけ めしつかいか 執事がいれてくれたほうがいい。

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posted by カルピス at 21:33 | Comment(0) | 料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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