美容業界での常識として、
シャンプーがじょうずにできるひとは、
ほかの美容技術もだんだんのびてくる、
というはなしが耳にはいってきた。
どういうことかというと、シャンプーをつうじて型をつくるのであり、
その型から技がうまれるらしい。
シャンプーの技術をたかい水準まできわめたひとは、
試行錯誤しながら身につけた一連の経験を、
ほかの仕事にも応用できる、という意味なのだろう。
すっかり感心してしまった。
講座名は「中国古典『易経(えききょう)』から学ぶ帝王学」で、
講師は竹村亞希子さん。
野球でいえば、すぶりだけをいくらくりかえしても 型はできない。
コンビネーションプレーとして、一連のながれ、
たとえばセカンドゴロをうたせて
ダブルプレーをとるのがうまくできるようになったチームは、
その技術が足がかりとなり、ほかの連携プレーも身につけやすい。
映画の『ベストキッド』みたいに、
なんの練習かわからなまま、とにかくくりかえすうちに、
自然とからだにカラテのうごきがしみこんだ、というのは、
映画としてはおもしろいけど、
無意識・無自覚にいくら練習しても型はできない。
あたまとからだをつかい、全力でとりくんだ経験が、
ほかの技術を身につけるときにもいきてくる。
シャンプーをつうじてつちかった、
かんがえ方やとりくみ方を、よこやたてにひろげていくだけで
ほかの仕事にもいかせるようになる。
よく、成功体験が必要だといわれているけど、
成功した体験をいかして 型をつくりやすいからなのだろう。
竹村さんのはなしは、ほかにも
龍と雲のはなしがおもしろかった。
龍と雲はセットなのだそうで、
雲のないところに龍はいないという。
陰と陽のはなしなど、すごくわかりやすい。
わかりやすいけど、すぐに頭からぬけていく。
易経(えききょう)について、もっとしりたくなった。
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