なんだかものたりないし、さみしくもあるので、
ティーポットがほしくなった。
ティーバッグのまえは、急須でまにあわせていたけど、
紅茶をたのしむ雰囲気から いくぶんはずれてしまう。
とはいえ、ネットをみても、
いいかんじのポットがみつからない。
職場の介護事業所がひらいているカフェで、
ハーブティーを注文したら、
ガラス製のティーポットにいれられて でてきた。
ちょうどいいおおきさだし、シンプルでわたしごのみだ。
どこでかったのかたずねると、
わたしがアルバイトをしているハーブショップだという。
まさかそんなに身ぢかなお店だとはおもわなかった。
きょう、アルバイトにいったとき、
カフェでみたティーポットをたずねた。
一人用と二人用があり、値段は400円しかちがわない。
すこしまよったけど、一人用でも280ccはいるので、そっちにきめた。
レジでお金をはらうと、お店のひとが
「これでビールをかいます」と
笑顔ながら きっぱりいわれた。
貴重な現金収入だったわけではないだろうに、
なぜそういわれたかわからないけど、
わたしのかいものが、もしほんとうに
みなさんのビールへと姿をかえるのなら、
客として、こんなにうれしいことはない。
切実さがにじみでるセリフに、お金をはらいながらも、
こうした場面では かんじることのない、みたされた気もちになれた。
クールに対応されるより、ビールがのめるからうれしいと、
率直によろこばれるのもまた いいものだ。
今夜のビールに直結する 生活感が なんともいえない。
おかげでお米がかえます、
なんてうちあけられたら、ちょっとつらいけど、
ビールとなれば、 はなしがぐっとカジュアルになる。

じっさいにティーポットをつかってみると、
フタが茶こしをかねており、
わざわざこし器をもちださなくてすむ。
ややこしいポットほどめんどくさくないので、
ふだんからつかえそうだ。
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