アメリカを優勝にみちびいたラピノー選手が、
「(W杯で)優勝しても、ホワイトハウスにはいかない」、
と発言して話題になった。
これを受けてドナルド・トランプ大統領は「まず優勝すべきだ」とSNSで反応、「ラピノーvs大統領」の舌戦となった。そして見事に優勝した後にも、やはりラピノーは「ホワイトハウスには行かない」と宣言した。
「”大統領にも屈しない”米女子代表ラピノー」(西部謙司)
https://news.nicovideo.jp/watch/nw5637774
西部さんは、ラピノー選手がニューヨークでおこなった
街宣スピーチも紹介している。
「チームにはピンクの髪の人がいる、紫もいる。タトゥー、ドレッドロック、白人、黒人、ストレートもゲイも!」
「もっと愛しましょう、憎むことは少なく。私たちはより良い世界を作る義務がある」
W杯で得点をあげたとき、ラピノー選手は優雅にポーズをとり、
それがまた とてもきまっていた。
彼女はキャプテンとして アメリカの優勝に貢献したうえに、
みずからも得点王と最優秀選手にかがやいている。
トランプ大統領に、正面から異議もうしたてをするのも、
ラピノー選手のいき方が、トランプ大統領的な発想と
まったく あいいれないからだ。
朝日新聞は、「もの言うアスリート 日本では」として、
彼女の発言をとりあげていた。
政治とスポーツは、きりはなせる はずがないのに、
日本のスポーツ選手は、政治的な発言をひかえるひとがほとんどだ。
日本社会は、選手が政治的なメッセージを口にするのをこのまない。
モスクワオリンピックを、日本政府が参加しないときめたとき、
ないてうったえるしか、選手たちは意思表示ができなかった。
W杯に優勝するまえからホワイトハウスへいかないといい、
優勝しても やっぱりいかない。
凱旋パレードのスピーチで、
「私たちはより良い世界を作る義務がある」とはなす。
日本からラピノーのような選手がでてくるのは、
どれくらいさきのはなしだろう。
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