2019年07月27日

『ブルース・ブラザース』ふたたび

「午前10時の映画祭」で『ブルース・ブラザース』をみる。
DVDをもってるのに、おおきなスクリーンでみたくなった。
残念ながらすこしみぢかくした販で、
ダッジを秘密の車庫にしまう場面と、
エルウッドが仕事をやめると上司につたえる場面がない。
日本語訳も、DVD版のほうがこなれている。

「午前10時の映画館」の企画は、今年度でおわるそうだ。
つぎの作品は『ローマの休日』で、
そのあとも みたい作品がずらりとならぶ。
ただ、午前10時に映画をみると、おわるのがお昼ごろとなり、
まだ日中だということに からだがなじまない。
映画の余韻にひたるには、くらくなってから映画館をでたい。

『ブルース・ブラザース』は、こまかなところが印象にのこる作品だ。
エルウッドが刑務所にジェイクをむかえにいき、
中古でかったパトカーの性能を自慢したのにたいし、
「シガレットをなおせ」と、ジェイクが関係ない返事をするところ。

シスターの部屋へあいさつにいき、
はなれた場所にあるイスにすわったふたりが、
もっとちかくにくるようにいわれ、
イスをガタガタいわせて(イスとテーブルが一体型だ)
シスターのつくえに にじりよる場面。
あんなにダンスがうまいのに、イスの移動はぶきっちょだ。

自分の部屋にもどったエルウッドが、
ていねいに食パンをコンロでやく場面。
レイの店では、トースターをみつけると、
ふところから食パンをとりだして機械をためしていた。
あのひとは、なんで食パンをやくのにこだわるのだろう。

この作品は、大物ミュージシャンとのからみと、
警察(のちには軍も)とのカーチェイスと、
おおざっぱいにいえば、ふたつの部分にわけられる。
それにくわえて主役のジョン=べルーシー(ジェイク)が
ドラッグであてにならないのだから、
監督は撮影をすすめるのが たいへんだったのではないか。
大物ミュージシャンたちは、ミュージシャンなのだから、
演技がうまいとはおもわないけど、独特な存在感があり、
ただセリフをくちにするだけで じゅうぶん絵になる。
カーチェイスは、パトカーが100台ぐらいつぶれていくので有名だ。
まるでじぶんからこわれたがっている車みたいに、
どんどんぶつかって、残骸の山ができる。
ラストのシカゴ市役所まえで、警察と州兵が、
「極悪」な2人をおいかけてビルに殺到する場面は、
なんどみてもおかしい。
作品の底にながれる壮大なあそびが、
ラストのどたばたでみごとに完結する。
ふたりに手錠がかけられ、
おおぜいの警官に銃をつきつけられる場面のすぐあとで、
刑務所での「監獄ロック」がはじまるのも気がきいている。
逮捕されるわけのないバンドの仲間たちもいっしょになって
ブルース=ブラザース=バンドの再結成で めでたしめでたし。

スポンサードリンク



posted by カルピス at 21:28 | Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: