2019年10月04日

5年間の米づくりが失敗におわる

田んぼで草かりをする。
これがさいごの草かり。
ことしさいご、なのではなく、
田んぼでの草かりが、これでさいごだ。
5年つづけて米をつくろうとしたけど、
収穫があったのは 1年目だけで、
それもたった18キロというわずかな量だった。
2年目からことしにかけて、
あとの4年は ほとんど稲がそだたなかった。

福岡正信さんがとなえる自然農法をまね、
種モミいりの土だんごをつくって田んぼにまいたけど、
まともに芽がでない。
鳥が種モミをたべてしまったのだろうか。
そうだとしても、すこしくらいは芽がでそうなものなのに、
ことしなんて、まったく稲をみかけなかった。
これ以上 米づくりにとりくむ気もちがわいてこない。
田んぼは5年契約でかりたので、
5年目がおわることし、つつしんで田んぼを
もちぬしへかえそうとおもう。
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稲がそだたなくても、田んぼまわりの草はからなければならない。
この4年間は、草かりだけに 田んぼへかよっていたようなものだ。
さいごの草かりをおえ、田んぼをみわたすと、
アゼはきれいなのに、田んぼと畑のなかは草だらけだ。
この景色は、一般的な田んぼの逆といえる。
このごろは、おおくの農家が、自分では米つくりをせずに、
うけおい会社に米づくりをたのむのだそうで、
そうした田んぼは、たしかにちゃんと稲がそだっているけど、
最小限しか手間をかけないので、アゼには草がおいしげっている。
米はできていても、まわりは草だらけ、
というのは、なんだかさみしい景色だ。
わたしの田んぼみたいに、田んぼは草ばかりで、
まわりはきれい、というのもへんなかんじだけど。

米ができていないのに、ことしはイノシシが田んぼにやってきて、
あちらこちらを ほりおこしている。
まるで機械をいれて土をたがやしたようにみえるほど、
イノシシが田んぼにはいると めちゃくちゃになる。
米ができないうえに、イノシシまでやってくる田んぼは、
これからどうなるのだろうか。
自然農法をめざしたわたしの米づくりは失敗におわったけど、
環境をたもつ意味では、5年間 田んぼをまもったので、
すこしだけでもお役にたてたとおもいたい。

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posted by カルピス at 20:20 | Comment(0) | 農的生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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