「パートナーに求めるものは?」というタイトルで
婚活についてかいている。
「結婚とは選択ではなく事態」
というはなしをあちこちでしていたら、
婚活本についてろんじてほしい、という依頼がきたという。
ひとは、結婚を選択したとおもっているけど、
じつは選択ではなく、状況の変化により
いつのまにか そうした「事態」におちいっているだけ、
という角幡さんの説は一理あるようにおもえる。
角幡さんは、『日本婚活思想史序説』(佐藤信)をよみ、
婚活の実態におどろいている。
婚活者たちはとにかく幸せになりたい、今より生活をグレードアップさせたいと希い、その手段として結婚を考えている。あの人と結婚したほうが有利、との損得勘定で動いているわけで、世間一般では結婚とは事態ではなく選択なのだ。(中略)それにしても、なぜ結婚と幸せが結びつくのか、どうしてそんな倒錯が生じるのか、それが不可解だ。
たしかに。損得勘定で、しあわせになろうとするから、
もうすこしマシな相手があらわれるのをまちつづけ、
結婚する気にならないのではないか。
結婚としあわせは、関係ないにきまっている。
NHK-FMの「トーキング ウィズ松尾堂」をきいていたら、
さいきん結婚した春風亭昇太さんと、
『妻のトリセツ』の著者である
黒川伊保子さんがゲストによばれていた。
春風亭昇太さんはまだ新婚なので、
いまのところ奥さんと なかよくやっているようすだ。
結婚にあこがれはもたなかったけれど、
未知の世界にとびこみたくなって結婚したという。
黒川さんは、男と女で脳の機能に差はないものの、
そのつかいかたにちがいがあると、とうとうとはなされる。
本をよまなくても、わかったような気になった。
黒川さんと、その夫である男性は、
いまでこそ いい関係に おちついてきたとはいえ、
これまでの道のりは けしてたいらではなかったそうだ。
35年かけてここまできた、と、なんどもくちにされている。
わたしの配偶者が、さいきんいいかんじなのは、
あんがいすでに『夫のトリセツ』をよみ、
夫であるわたしの操縦法にヒントをえたのかもしれない。
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