きちんとした人間ではないので、
ことしもよろしく、ぐらいでゴニョゴニョとごまかし、
なんとなくあたらしい年をスタートさせたい。
元旦といえばサッカーファンにとって天皇杯の日となる。
新国立競技場でおこなわれるはじめての試合でもある。
決勝にのこったのはヴィッセル神戸と鹿島アントラーズ。
神戸はチーム史上はじめてのタイトルにむけ、
そしてビジャのラストゲームでもあり、
いきおいはあきらかに神戸にある。
鹿島は準決勝の長崎戦での苦戦が気になるところ。
試合がはじまると、神戸がボールを支配し
鹿島はフリーキックだけでしかチャンスをつくれない。
前半のうちに、どちらも藤本がらみで神戸が2点をあげる。
1点目はオウンゴールへと記録が訂正されたけど、
2点目も手品をみてるような、不思議な得点だった。
ゴールまえにいた藤本のところにちょうどボールがきて、
シュートというより たまたま足にあたったかんじ。
それがスルスルっとゴールへすいこまれる。
とはいえ、こうやって ゴールまえにいることが
藤本のもちあじでもあり、彼らしい得点ともいえる。
試合のあとでのインタビューで、本人がいったように、
ほんとにラッキーボーイらしい存在だったし、
献身的なハイプレスの守備もみごとだった。
後半にはいると鹿島もシステムをかえてきて
しだいに神戸ゴールへせまってくる。
試合巧者の鹿島だけに、あきらめずにボールをつなぎだすと、
おわれる神戸としては気もちがわるい。
後半の神戸はほぼ防戦いっぽうとなる。
ビジャのプレーをいつみられるかに注目があつまるけど、
神戸のフィンク監督は、圧力をかけつづける鹿島のまえに、
ビジャをピッチにおくりだすタイミングに慎重だ。
アディショナルタイム4分がすすんだころ、
ようやくビジャがピッチにたつ。
かたちがととのったところで 2−0のまま試合がおわる。
鹿島の猛攻を、神戸はよくしのいだ。
神戸にとってはじめてのタイトルであり、
表彰式ではどの選手もさすがにうれしそうだ。
わたしにとっても みごたえのある試合であり、
いちねんのはじまりを、いい気分でスタートできた。
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