日本はグループリーグを2敗1分けにおえ、
まさかのグループリーグ敗退となった。
このふがいない結果に、森保監督への批判があつまっている。
球際のつよさとか、気もちとか、いろいろいわれるし、
たしかに決定機をはずしつづけ、
なかなかうまくいかない試合ばかりだった。
シュートをはずしたのは選手たちだけど、
彼らを起用するのは監督なので、責任はもちろん森保監督にある。
しかし、わたしはこのまま森保監督に、
オリンピックと代表の監督をつづけてほしい。
この大会の結果しだいで、
オリンピックへの出場がかかっている日本以外のチームと、
代表へのアピールの場ではあるものの、
絶対にかたなければならないわけではない日本の選手たちとは、
おかれている状況がちがう。日本はかなりやりにくい立場だ。
タイを舞台とする あつさのなかの大会ということで、
もしも決勝までのこれば、みじかい期間に6試合を体験でき、
東京オリンピックにむけての、
よいシュミレーションとしても期待されていた。
それがまさか3試合でおわるとは。
ただ、あつさが強調されていたけど、
この時期のバンコクは冬にあたり、
あついといっても30℃程度でしかない。
あつさとピッチコンディションはあいてテームもおなじであり、
日本だけがくるしい状況におかれたわけではない。
日本がくるしめられたのは、あつさではなく、
審判のふえであり、VAR制度だった。
とくに3戦目のカタール戦で、田中碧にくだされたレッドカードは、
ありえない判定であり、田中に気の毒だった。
あの場面でのVARは、
レッドカードかどうかをみきわめるものしなかく、
はじめ、いったい主審がなにをしたいのかが わからなかった。
1戦目、2戦目でもVARによるPKをあたえている。
中東の選手は、いつもながらおおげさにたおれる選手がおおい。
日本のほうが被害者でも、相手チームの選手は
平気でピッチにたおれこみ、いたみをうったえる。
田中碧は、それまでうまくボールをさばき、
攻撃のリズムをつくりだしていた。
レッドカードをとられたプレーにしても、
ごくふつうのボール奪取にすぎず、ファウルですらない。
あれでレッドカードなら、中東チームのおもうツボだ。
審判の判定は絶対なのだから、
不用意に誤解をまねくプレーは注意しなければならない。
それが当然とはいえ、この試合の審判はひどかった。
わたしはVARの導入が、試合をつまらなくするとおもっている。
この大会でのVARは、相手チームがじょうずにつかい
レベルのひくい審判が試合をこわした。
日本の準備不足といえるかもしれないけど、
「3試合でPK3本、レッド1枚」は、
審判が一貫してゆるい基準でさばいた結果だ。
日本はいつものようにプレーし、
相手チームは審判の判断基準をうまくいかした。
とはいえ、あんなのサッカーじゃない。
すこしまえの朝日新聞に、一面をさいて森保監督がとりあげられた。
長崎でうまれ そだち、広島でサッカーをながくつづけた経歴が、
森保監督の 平和にむけた あついおもいをそだてている。
代表監督と、平和へのおもいは直接には関係ないとはいえ、
人間としてなにを大切にするかの部分が、
ふかいところでつちかわれている人物として好感をもった。
U-23のチームに結果をもとめられても、
日本サッカー協会には、海外でプレーする選手を招集する権利がなく、
あくまでも選手が所属しているクラブの判断にまかされる。
選手はだしてくれないのに、
結果だけはつよくもとめられるのだから、
オリンピック代表の監督はたいへんだ。
わたしは東京オリンピックに あまり関心がなく、
その意味からはオリンピックでのサッカーがどうなろうと
それほどこだわるつもりはない。
あつめられた選手たちで、ベストをつくした大会にしてくれればよい。
ただ、いま森保監督へむけられている批判は、
協力しないでおいて 結果だけをもとめているようにうつる。
W杯カタール大会と、東京オリンピックの両方について、
結果をもとめるむつかしさがどれだけ理解されているだろうか。
自信をうしなったチームと選手たちをたてなおすのはたいへんだ。
森保監督がおかれている状況のややこしさが認識され、
オリンピックにむけたチームづくりがすすむようねがっている。
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