「依存」についてのエッセイがのっている
(「恋人を殺さなかったDV殺人犯の思い」)。
「依存」というのは人を混乱させる概念である。
「人は一人で生きていくことはできない」という言葉と「一人になれない人は二人にもなれない」という言葉とではどちらが共感できるだろうか。
アメリカでは、親密な関係の96%が「共依存」であるという説もある。96%が過度に親密で、適正な距離を保つことができない。しかし、96%が「共依存」なら、もはや異常と呼ぶことはできない。日本でも、金婚式を迎えるような夫婦は「共依存」だと指摘する人もいる。(中略)サラリーマンが定年まで会社にいるのも同じである。日本人は会社と過度に親密なため「過労死」するまで働く人も出てくる。もともと日本は「依存型」社会なのである。
障害者福祉に関する法律は、
それまで「障害者自立支援法」だったのが、
2013年から「障害者総合福祉法」へとかわった。
「自立支援法」では
自立した生活を営む事ができるように支援を行う
「総合福祉法」の基本理念は、
基本的人権を持つ個人として尊厳を尊重され、共に生きる社会を実現すること
自立というと、どうしても就労とむすびつけてかんがえられがち、
という説明をテキストでよんだことがある。
依存とおなじように、自立もまた
「人を混乱させる概念」である。
東畑開人さんの『居るのはつらいよ』をよみ、
自立と依存についてのとらえ方がかわった。
「大佛次郎論壇賞を受賞して」のなかで東畑さんが
誰かに依存していることを忘れるほどに依存できている状態が自立である
とかいている。
自分は自立できており、依存などしていない、
とおもいがちだけど、
だれもがおおかれすくなかれ依存しながら自立している。
わたしはネコのココに依存している自覚がある。
わたしのために ずっといっしょにいてくれと いいきかせている。
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