キヨシローがなくなって10年たつけれど、
いまもおおくのひとがキヨシローをしたいつづけている。
武田真治・泉谷しげる・木村拓也
・いとうせいこう・大竹しのぶと、
あまり接点のなさそうな5人があつまって
キヨシローとのかかわりをそれぞれはなす。
キムタクは、アイドルであることにくさりかけていたとき、
糸井重里さんにすすめられて
「君が僕を知ってる」をきいたのが
キヨシローとのであいだという。
わたしもこの曲がだいすきなので、
いっぺんにキムタクをみなおしてしまった。
武田真治さんは、こころがおれたとき
(おれかけた、ではなく)、竹中直人さんに
ロックンロール研究所へつれていかれたのがきっかけだ。
挙動不審なわかものだった武田さんは、
その日からキヨシローの家にでいりするようになり、
いっしょにツアーにでかけ、コンサートでうたう。
「お元気ですか、マーコさん」で
「ところで武田くん、このさきどーする?」
とキヨシローがうたっているよこで、
武田さんが一心にサックスをふいている。
おもいっきり楽器をふきまくり、
頭とからだがすっからかんになったいい顔をしている。
これだけひつつのことにうちこめたら、
そりゃ再スタートをきれるというものだ。
番組のところどころで、
「完全復活」のライブ風景がながれる。
おおくのファンがキヨシローの「復活」を
こころからよろこび、うれしくてたまらない顔をしている。
「完全復活」って、いったじゃないか。
キヨシローがうたう曲もいくつかながれた。
「エンジェル」って、こんなにいい曲だったっけ。
ひとことひとことに気もちをこめ、
ていねいにうたったときのキヨシローはすごい。
泉谷しげるさんは、「カバーズ」みたいなのは
つくってほしくなかった、という。賛成。
わたしがすきなキヨシローも、
RCでうたっていたころにかたよっている。
ほかのゲストが「カバーズ」とタイマーズを評価するなかで、
泉谷さんだけが、キヨシローにしかつくれない曲をもとめていた。
またまた賛成。
泉谷さんによると、コンサートのあとでキヨシローは、
かならずビデオをみかえしていたという。
うちあげはなし。そのかわりにビデオでステージをふりかえる。
RCのころから、コンサートでうたう曲を、
そのまえになんかいも、しかも全力で、
くりかえし練習していたという。
これまでしらなかったキヨシローの姿だ。
うたうのが、ほんとうにすきだったキヨシロー。
雨と雪がふり、2日つづけてからだをうごかせず、
感染のひろがる新コロナウイルスのうっとおしさもあり、
こころのバランスをとりにくくなっていたとき、
キヨシローの存在は特効薬となる。
ぜんぜん大丈夫。問題ない。きっとうまくいく。
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