再放送をたのしみにきいている。
3月は、いくつかの番組がうちきられる おちつかない時期で、
「きらクラ!」もまた、3月いっぱいでおわってしまう。
きょうをふくめ、あと2回の放送でおしまいだ。
きょうは、BGM選手権の特集で、
これまでにながされた 印象にのこる曲がリクエストされた。
小川未明の詩に、バレエ音楽をあてた回がとりあげられた。
ちいさな子どもふたりが、
おにいさんにつめたいメロンをとどけるという、
しあわせそうなシチュエーションなのに、
そのBGMをあてられると、まるでスリラーみたいに
ひしひしと恐怖がせまってくる。
司会のふかわりょうさんが、
「あまりにもしあわせと恐怖が表裏一体」と表現していた。
そうかもしれない。ほんらいしあわせは、
恐怖のちかくにあるのだ。
最終回である、来週のBGM選手権に用意された「お題」、
『わすれられないおくりもの』をふかわさんが朗読する。
もうすぐ死をむかえるアナグマと、
その仲間たちのものがたりで、
「月におやすみをいってカーテンをひきました」
というかたりに ピンときた。
これは すてきなはなしにまちがいない。
ねむりについたアナグマは、その夜、不思議な夢をみる。
ながいトンネルをはしっていて、
はしるほどにからだがかるくなっていく。
ツエなんてつかわなくてもはしれるし、
トンネルをすすむうちに、やがてからだが地面をはなれ、
自由に空をとんでいた。
死ぬって、そんなかんじなのかも。
もういぜんのようには いうことをきかないからだ。
それが夢のなかでは むかしのようにかろやかにうごく。
トンネルをどんどんすすむと、むこうの世界へ到着するのだ。
来週の「きらクラ!」は、この童話を8つのパートにわけ、
それぞれにBGMをあてるという。
それが、最終回をかざる さいごの作品づくりとなる。
「きらクラ!」のあと9時20分からは、「音楽遊覧飛行」がはじまる。
今週は向谷実さんが担当する「ミュージックエクスプレス」だ。
アメリカでコンサートをひらいたとき、
「アー・ユー・レディ?」
「ノー!.アイ・アム・ア・マン!」
とやったらドンびきされたそうだ。
ばかばかしくて、こういうのだいすき。
向谷さんは、ひきつづき来年度も番組を担当するようだ。
まずは めでたい。
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