2020年03月25日

はやく感染して免疫をもつ、という若者たちのかんがえ方

サッカーライターの西部謙司さんが、
Jリーグの新型コロナウイルス対策について、
「弱者を守る"護送船団方式"の正義」と名づけている。
https://article.auone.jp/detail/1/6/11/93_11_r_20200323_1584959411668437
興味ぶかいのは、「新型コロナウイルスは弱い」というとらえ方だ。
ウイルスが、よわいなりに、かしこくいきのころうとするから、
対応がやっかいになる。
ウイルスの側からみれば、やどったさきの人間を
あまり重症化させると仲間がひろがっていかない。
毒性がよわく、症状がでないひとがおおければ、
げんきな感染者が、どんどんウイルスをまいちらかしてくれる。
今回の新型コロナウイルスは弱い。ショッカーの戦闘員みたいに弱い。罹患しても、8割は重症化しないと言われている。感染しても無症状の人が多い。しかし、それだけに非常に厄介でもある。次から次へと湧いて出てくる。無症状の人々を媒介して、油断すると爆発的に増殖する。

 結局のところ、国民の8割方が感染しないと感染は収束しないそうだ。英国政府は今年の冬に流行ると厄介なので、ピークを早めにして夏には収束させてしまうという作戦らしい。(中略)
欧米の一部の若者が主張しているように、とっとと感染してしまおうという方針なら、ウイルスは確かに早く収束するのだろう。主に老人が犠牲になるが、一部のウイルス弱者のために経済を破綻させるのはバカげているというわけだ。
 だが、近代社会はその考え方に同意しない。たとえ不合理でも、センチメンタルでも、1人の命を疎かにしないところに立脚している。(中略)一部の人からはバカげていると思えても、それが正義というものなのではないか。

そういうことか、と納得した。
若者は、たいした症状がでない例がおおいので、
隔離や予防につとめるより、はやく感染して免疫をもってしまいたい。
景気がひえきり国全体がめちゃくちゃになるより、
老人や基礎疾患のあるひとを あるていど犠牲にしても
感染をはやくおわらせたほうがとくだ、というかんがえ方。
どんな命もとおとい、という大前提のもと、
わたしたちの社会はいとなまれているけど、
それとはちがう価値観をもつひともいる。
Jリーグは、弱者をまもろうと、今季は「降格なし」をうちだした。
「それが正義というもの」だから。

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posted by カルピス at 21:55 | Comment(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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