NHK-FMで「ききのがし配信」される番組がふえてきた。
音楽遊覧飛行も4月から「ききのがし」の対象になったし、
ラジオマンジャックまでも、5月30日の放送が
「ききのがし」のリストにあがっていた。
デジタル時代になり、ラジカセをつかっていたころよりも、
意外とむつかしくなったのがラジオ番組の録音だ。
パソコンにそれなりのソフトをいれたら
なんとかなるらしいけど、まあそこまでしなくてもいいや、
というのがラジオとのわたしの距離感だ。
とはいえ、すきな番組をききのがすと残念だし、
仕事できけないこともおおい。
そんなときに、ききのがし配信のサービスは、
ほんとにありがたい。
一週間という期限はあるものの、そのあいだは
いつでも番組をききながらパソコンにむかえる。
「ききのがし」の一覧をみていると、
きいてみたい番組がいくつもでてくる。
時間がいくらでもほしいところだけど、
あたりまえながら、時間だけは自由にならない。
時間を自由にするための「ききのがしサービス」とはいえ、
ラジオをきく時間がふえたりはしない。
時間だけは だれかから かいとることができない。
となると、量よりも密度が大切かもしれない。
「ききのがし」をすきなだけきくよりも、
いまながれている番組に意識を集中する。
すこしまえの「ラジオマンジャック」で、
番組をたのしみにしているという
ファンからのメールが紹介された。
そのかたは、以前から番組をきいているそうで、
番組の時間になると、 畑仕事をおえ、
汗をシャワーでながし、庭に椅子をもちだすという。
そして、山をながめながらビールをのむ。
最近はツバメがまいはじめたらしい。
いい時間なんだろうなー。
こうなってくると、「ききのがし配信」が
ゆたかな時間と直接はむすびつかない気がしてきた。
いつでもきけるとおもうから、
雑な態度できいてしまうかもしれない。
コロナがらみで、「ききのがし」むけのサービスがふえ、
でもけっきょく そんなのは必要ないことがわかる。
必要だとおもっていた あれやこれやが、
なくてもあんがい大丈夫なのがおもしろい。
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