午後2時から6時までと、いつもの倍の時間をたのしめた。
先週は、「アニソンアカデミー」がスペシャル版となり、
そのかわりに、ラジオマンジャックはおやすみだった。
今週はその逆で、ラジオマンジャックがスペシャル版となる。
いつもの2時間が みじかくかんじられるように、
スペシャル版も、あっという間の4時間だった。
ネットの「デイリーポータルZ」の無意味さがすきなように、
ラジオマンジャックのどうでもよさが わたしはたまらない。
ラジオならではのテキトーさが貴重だ。
4時から6時までの2時間は、わたしの土曜日にかかせなくなった。
新型コロナウイルスの感染がひろがりつつあった今年の春、
2回ほど再放送でしのいだあと、
赤坂さんがパーソナルブースで録音したものと、
時東さんが過去の名作をえらんだもので、
「なんちゃって新作」のラジオマンジャックが放送された。
これまでとはちがう形であれ、
とにかくまたラジオマンジャックをきけるようになり、
「日常」のありがあさが身にしみたものだ。
6月からは、レギュラーを3人(赤坂さん・時藤さん・門司さん)
にしぼり、生放送を再開している。
赤坂さんによると、スタジオ内でおたがいの距離をとり、
マスクをつけ、ビニールのついたてをおいた 金魚鉢状態なのだという。
これまでのレギュラーである石山昭子さんと堂免さんは、
電話での参加にとどまっている。
そしてきのうのスペシャル版。
ラジオマンジャックが2時間番組になったのは、
2010年だそうで、それから10年もつづいている。
この10年間に企画されたなかから、
スタジオでライブ演奏されたものが いくつもとりあげられた。
斉藤由貴さんの「卒業」、根本要さんの「木蓮の涙」、
熊倉一雄さんの「ゲゲゲの鬼太郎」など。
いずれも門司さんがピアノをひいている。
赤坂さんもいっていたけど、この番組に
門司肇さんという一流のピアノマンがいる意味はおおきい。
ゲストが安心して自分の歌・演奏に集中でき、
それでいてまわりに気をつかわせない。
一流なのに腰がひくく、いじられキャラの門司さんへ、
きのうは「門司派です」というメールが2つきていた。
かくれ門司派は、あんがいおおいのではないか。
赤坂さんの存在も、もちろんこの番組にかかせない。
わたしは「とことん暑苦しい音楽」という
あつくるしい曲をながす番組で赤坂さんをしった。
番組ではあつくるしく声をかえていたけど、
ネットに、あのDJは 赤坂さんでは、と名前があがっていた。
コントのおもしろさだけではなく、
赤坂さんの 音楽とラジオ界にまつわる豊富な知識と体験が、
ラジオマンジャックがラジオマンジャックであるために
どうしてもかかせない。
4月4日の放送をおえるとき、赤坂さんは
「どうかみなさん、お元気でいてください」としめくくった。
新型コロナウイルスで、このさきどうなるかわからないとき、
とにかくみなさんご無事で、という
気もちのこもったメッセージはわたしの胸をうった。
そして、どんな形であれ番組をつづけようと、
あの手この手で人畜無害な放送をとどけてくれる。
この世界にラジオマンジャックがあって、ほんとうによかった。
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