「リモート対話ドキュメント 今こそ サッカーの力を」
をみる(録画)。
日本にいる牧野選手、スペインの乾選手、
フランスの酒井選手、セルビアの浅野選手がリモートでつながり、
サッカーをめぐる各地の状況と本人の心境、
そして自分たちにできることはなにか、をはなしている。
新型コロナウイルスの感染拡大により、
いったんサッカーリーグが中断したのち 再開した。
そのあいだにそれぞれの選手がかんがえてきたことは、
サッカーができるよろこびであり、使命だった。
6月下旬に放送された番組なので、いまさら、なのだけど、
感染を警戒しながらの開催という状況にかわりはなく、
3ヶ月ちかくたったいまみても 興味ぶかい。
ドイツがブンデスリーガをいちはやくはじめたのは、
サッカーがドイツ人には必要、という国の判断があり、
再開するために必要な対策がとられた。
浅野選手が所属するセルビアリーグは、
世界でいちばんはやく、観客をいれての試合にふみきっている。
再開後のスタジアムは、発煙筒により紫の煙がたちこめていた。
サポーターの迫力ある声援が異次元の空間をつくり、
みるからに あぶなっかしい雰囲気だ。
浅野選手が負担にかんじるくらい、
サポーターはチームの活躍をのぞんでいるし、
それにあたいしないチームはゆるされない。
酒井選手のいるマルセイユも状況はおなじで、
まけたりひきわけたつぎの日のSNSは「やばい」のだそうだ。
「スシでていけ!」みたいなことをかきこまれる。
そのかわり、かてば神さまだ。
スペインの乾選手は感染のこわさを率直にかたっている。
こんな状況でサッカーをする意味があるのかと、
チームではなしあい、その結果は再開反対だった。
それでもリーグは6月9日から試合をはじめている。
乾選手が所属するエイバルは、
人口2万7000のちいさな町にもかかわらず、
市民はサッカーリーグの再開をつよくもとめていた。
サッカーのない日常はかんがえられないという。
はなしをきいていると、日本のJリーグに人気があるとはいえ、
外国とはまるで状況がちがうようすだ。
サッカーがなければ生きていけないひとたちが外国にはいる。
サッカーは血といっしょであり、
サッカーのない日常はかんがえられない。
スタジアムにかけつけるコアなサポーターだけでなく、
テレビ観戦でもいいからサッカーがみたいと、
年配の女性がかたっていた。
ヨーロッパにすむおおくのひとたちにとってのサッカーは、
日本では想像できないくらいふかく生活に根づいている。
サッカーとは、ひとつのスポーツにとどまらず、
いのち そのものともいえる存在におもえた。
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