内容のほとんどがネコの写真だ。
15年と、ながい期間にわたるのに、あまりいい写真がなくて
50枚程度しかえらべなかった。
おなじようなポーズがおおく、
もっとかわいい表情やうごきをしているのに、
シャッターチャンスをとらえきれない。
すごくかわいいしぐさをしていても、
カメラ(スマホ)をひっぱりだすとやめてしまったり。
まずしい過去の蓄積をみれば、ネコの写真をとるむつかしさがわかる。
そのてん、いまさらながら岩合光昭さんはすごい。
先週の朝日新聞beで、岩合さんが写真についてかたっていた。
ネコのかわいらしさをあらかじめイメージした撮影はしません。ネコのかわいさは、それぞれのネコが持っている魅力からひきだされると思っています。自分が「かわいい」と ときめいて撮った写真なら、鑑賞してくださる方々も同じように感じていただけると思うんです。(中略)ネコはそれぞれの環境で精いっぱい生きています。彼らのいのちの輝きを、これからも撮り続けていきたいと思っています。
もっとも、わたしがしってる岩合さんは、
「世界ネコ歩き」でネコにカメラをむけている姿だ。
岩合さんがじっさいにとったネコの写真は それほどみていない。
番組では、ネコにつきあって地面にねそべったり、
根気づよくネコのおでましをまちつづける姿がうつされている。
ネコは、岩合さんに気をゆるし、肩にのったり
カメラにちょっかいをだしたりしだす。
ネコは一日の大半を寝ているので、起きた時が勝負。シャッターチャンスを失ってしまうと大変です。
ということは、岩合さんはねているネコのそばにいすわり、
じっとおきるのをまちつづけている、ということで、
動物カメラマンとはいえ、たいへんな忍耐だ。
かわいいポーズにでくわしたからと、
あわててカメラをかまえるようでは
いい写真なんてとれるわけがない。
生後6ヶ月になったプリンが、
このごろ蛍光灯のひもにパンチしてあそぶようになった。
だんだんうまくあてるようになってきたし、
からだをささえる右手がまたかわいいし、
ずいぶんながい時間、足だけでたったりする。
「精いっぱい」生きているプリンと、
彼の「いのちの輝き」をみてください。
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