1−0でフロンターレ
今シーズンをしめくくるさいごの試合。
中村憲剛のユニフォームすがたをみるのも、これがさいごとなる。
前半は、ずっとフロンターレがせめつづける。
ガンバはまえにつなげないし、そもそもボールをもてない。
シーズンちゅうとおなじ光景がつづく。
ガンバはまもりに重点をおき、
ほとんど前線にボールがまわらないのでこわくない。
ただ、フロンターレはなんどもあった得点機をいかせない。
ガンバのゴールキーパー、東口の好セーブもあり、
はいりそうで はいらないのは、いやな展開だ。
後半にはいっても、フロンターレがながれをつかんだままだ。
後半9分、三苫が 三苫らしいきりこみから、
ゴールのひだりすみにながしこみ、フロンターレの先制。
そのあとガンバは4バックにきりかえ、
中盤でボールがおさまるようになる。
後半30分からみせたガンバの攻撃はすさまじく、
フロンターレは防戦いっぽうとなった。
こきざみに選手交代がおこなわれ、
フロンターレも3どめの交代をおえる。
その時点で、中村憲剛の出場はなくなった。
かちきるためにはしかたのない判断で、
フロンターレは4分のアディショナルタイムをしのぎきり、
天皇杯初優勝をきめる。
試合後に、選手同士がハグするなか、
鬼木監督が憲剛をみつけ、安心したような、
やさしい笑顔でちかづいて肩をだく。
なにやら憲剛にささやいていたのは、
出場の機会をつくれなかったことへのことわりだったそうだ。
憲剛はもちろん 鬼木監督の心境を理解しており、
ふたりは笑顔で2冠目となる優勝をよろこびあう。
圧倒的にフロンターレがおした内容だったけど、
終了間際のガンバの猛攻をおもうと、
どうなっていたかわからない試合だった。
かちきることのむつかしさと、そんななかでも、
きっちり結果をだした フロンターレの試合はこびがひかった。
シーズンちゅうのつよさが、そのまま再現された試合だ。
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