ほんの10枚ほどだけど、ひと仕事であり、
なかなか腰があがらない。
はやく手をつけなければ、とおもいつつ、
なんとなくおもたい存在になってしまう。
むすこが小学生のときは、家族での年賀状をつくっていた。
親子3人の名前をかき、ネコたちの写真をそえる。
あたらしくむかえる年と、
「あけまして おめでとうございます」だけの文面だ。
あとは手がきで
「おげんきですか。ことしもよろしく おねがいします」
とかつけたして、個別のたより感をだす。
いまとなっては、はるかむかしのおもいでとなった。
いつのまにか、自分からは年賀状はださずに、
おくられてきた年賀状には、寒中みまいでかえしている。
返事をかくのは、あたりまえながら
いくつもの工程にわかれる。
・返事をかく
・印刷する
・サインする
・切手と封筒を準備する
・宛名をかく
・封筒にのりづけする
・切手をはる
・ポストにいれる
・とどいていた年賀状を個人別フォルダにいれる
これだけたくさんの工程にわかれから、
はじめにうごきだすのが すごくめんどくさい。
すこし説明すると、
うちにはプリンターがないので、コンビニへゆき、
1枚10円で印刷する。
切手もきれていたので、コンビニでかう。
敷居をひくくするには、切手と封筒をそろえておく、
プリンターをかう、くらいだけど、
けっきょくいちばんとりくみにくくかんじるのは、
「返事をかく」だ。
1枚いちまいに、それぞれ内容をかえるとたいへんだから、
ほとんどの手紙はおなじ文面にしている。
それでも、さあ返事をかくか、という気には
なかなかならない。
年賀状をかくほうもたいへんだろうに。
はがきにあわせて郵便番号と宛名、そして文面を
印刷するように設定するのはすごくたいへんそうだ。
印刷するぐらいだから、文面はどれもいっしょなので、
もらうほうは あんまりありがたいとはおもわない。
わたしの寒中みまいのほうが、
まだ個別のたよりの体裁をたもっているともいえる。
もう年賀状なんてくれなくてもいいのに、
とブツブツおもいながら
こっちもずるずる返事をだしつづけるので、
いまもまだ10枚ほどが生きのびて おくられてくる。
まとめてかく寒中みまいのいいところは、
仕事をおえたあとの達成感くらいか。
いくつもの工程をクリアーし、
さいごに年賀状を個別フォルダーにいれ、
目のまえからすべてのはがきがきえると、
おおきな課題をやりおえた気がしてすごくホッとする。
ホットした安心感から、しばらくなにもできない。
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