配偶者に声をかけ、温泉ゆきを計画する。
松江市内に3ヶ所の温泉があるけど、
あんまりちかくてはイベント感がないので、
飯南町頓原にあるラムネ温泉をえらんだ。
ほんとは温泉津温泉へいきたかったけど、
とおすぎてめんどくさいと配偶者に却下され、
自動車で1時間半ほどのところにあるラムネ温泉になった。
松江をでるときは、道路の温度計が8℃をさしていたのに、
54号線をはしるうちに気温がどんどんさがり 2℃となる。
2週間まえの雪がまだのこり、外の景色は完全な雪国だ。
ラムネ温泉は、べつにラムネの味がするわけではなく、
炭酸泉をうりものにしているから、こういう名前になっている。
日によって色がかわってくる、と受付のパンフにある。
人工的に色をつけるのではなく、
3週間ほどかけて透明からグリーン、イエローグリーン、
イエロー、オレンジへとかわっていく。
温泉の成分によって色がかわるらしく、
きょうはイエローグリーンだった。
イエローグリーンとはどんな色か。
うす茶色の泥水のようで、メコン川の色をおもいだした。
源泉の温度がひくいのか、お湯につかるとなまぬるい。
わたしにはものたりない温度で、
つかっていると ほのかにあたたかくなってきたけど、
汗がにじんでくるほどではない。
さむいので、25分ほど、ただじっとお湯につかっていた。
そもそも受付の部屋からしてさむい。
コロナで換気に気をくばり、窓がすこしあいている。
更衣室もさむいし、浴室もそうあたたかくはない。
わたしのあとからきたひとは、
シャワーでからだをながしてから、すぐに髪をあらっていた。
さむくてわたしにはとてもできない。
そのひとは、湯船につかると「いい気もちー」といっていたので、
ひとによっては じゅうぶんあたたかくかんじられるようだ。

あたたまるという意味ではいまひとつだったけど、
雪国風景に刺激をうける温泉ゆきとなった。
道路わきにつみあがった雪をみて、
雪国のたいへんさを車のなかで想像する。
雪がつもると、道路はすぐに除雪車がとおるというけど、
家から道路までは自分たちでなんとかしなければならない。
歩道には除雪された雪がつみあがっていて、
ひとはとてもあるけないところがおおい。
家からでれなければ、たべものや灯油がかえないし、
屋根には雪があつくつもっているしで、
雪にとじこめられるのは かなりのプレッシャーだろう。
家にもどる道すがら、雪のすくない町の のんきさをおもった。
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