ちいさな島に、人間がごちゃごちゃとおおそうだし、
たべものにもそんなに魅力をかんじなかった。
でも、「ヒロシの駅前グルメ」がとりあげる台湾編や、
デイリーポータルZの魯肉飯(ルーローファン)の記事をよむと、
https://dailyportalz.jp/kiji/Lu_Rou_Fan-in-Taiwan
いままでスルーしてきたのがもったいなくおもえてきた。
台湾料理が味わいたいのなら、台湾料理店へいけばいいわけだけど、
やはり現地でたべる食事として 台湾料理を体験したい。
魯肉飯にのったあぶらたっぷりの豚肉は、
豚の角煮のようにみえるけど、
じっさいにたべたらどんな味なのだろう。
いかにもからだにわるそうな脂身が魅力的だ。
わたしも みかけがよくにた料理をつくったことがある。
『壇流クッキング』にのっていたバーソーがそれで、
バーソーは、壇さんが邱永漢さんにならった
「台湾の、一番簡単で、面倒の要らない料理」だという。
二人で町に出て、豚のバラ肉の塊を300グラムばかり、ネギの束を二束三束買いこんだ。あとはシイタケと、卵ぐらのものだったろう。
邱君は、そのネギの根っ子だけを取りのぞき、ザブザブと水洗いして、長いまま全部、鍋の中に入れた。切りも何もしない。その上に少しばかり水を入れ、今度は豚バラの塊を、丸のまま、ほうり込んだ。そこへ大量の醤油を入れて、ガスに点火した。(中略)トロ火で、2、3時間も煮込んだろうか。その間、邱君は見向きもしなければ、かきまわしもしない。(中略)やがて、ゆで卵の皮をむいて3つ4つほうり込み、シイタケをほうり込み、
「味がしみたら、それで出来上がりですよ」
じっさいにつくってみると、たしかに手間がかからない。
『壇流クッキング』は、どの料理もこまかいレシピはなく、
塩・コショーの量も「小さじ1」なんてかいてないし、
手にはいらない材料は はぶいてもいいという方針なので気がらくだ。
できあがったバーソーのみかけが、魯肉飯によくにている気がする。
壇さんは「簡易東坡肉といったところである。」ともかいている。
東坡肉は豚の角煮なので、わたしのなかでは
魯肉飯=バーソー=東坡肉(トンポーロ)=豚の角煮となっている。
豚バラ肉をコトコトにこめば、魯肉飯っぽくなるのではないか。
わたしはバーソーに糸こんにゃくをいれるのがすきで、
醤油をたくさんつかっているから
豚肉のあぶらとあわさって、ご飯がよくすすむし、くさりにくい。
ラーメのスープにもなりそうだ。
ひえるとラードがたくさんでてきてギョッととするけど、
その不健康そうなところがまたいい。
台湾へいって、魯肉飯をはじめとする豚バラ料理をたべたい。
新型コロナウイルスは、いまだにどう収束するかがみえない。
収束したときの旅行先候補がふえるばかりだ。
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