「フライパンで作るチーズトーストは至高の美味しさである」
がのった。
https://dailyportalz.jp/kiji/cheese_toast-the-best-meal
チーズトーストというものがある。食パンにチーズを乗せて焼いたものだ。トロけたチーズが食パンに乗ったものと、カリカリのチーズが食パンの表面にある2パターンがあると思う。
この記事では後者のカリカリのチーズトーストについて記す。それはなぜか、簡単に作ることができて美味しいからだ。フライパンで簡単に作れてしまう。最強のチーズトーストと言っても問題ないだろう。
地主さんはわたしがすきなライターのひとりだけど、
記事についている写真をみたとき、
これはさすがに、いくらなんでも無理だ、と直感した。
地主さんがたべものについてかくと、
たいていあぶなっかしい記事となる。
ぶあつい食パン(やきあがったそのままの1.5斤)のうえに
とけたチーズがのっかっている写真をみると、
こんなものがチーズトーストといえるわけがないとおもう。
しかし、そんな実験を、すごくおいしそうにたべる写真つきで、
まじめにやりきってしまうのが地主さんのすごさだ。
地主さんはトースターをもっていないので、
まずフライパンで食パンをやき、食パンをとりだしておいて
ピザ用のチーズをフライパンにちらし、すぐに食パンをのせる。
「チーズがとける前にトーストを乗せちゃうのがポイント」
だという。
チーズトーストといえば、日本ではハイジでおなじみの、
パンのうえでとろーりとけているチーズにとどめをさすのに、
そんな「常識」をふりきって、というか、
トースターがないからしょうがなかったのだろうけど
フライパンのうえにチーズをのせる乱暴な方法にたよっている。
そして、そのできあがりが 至高のおいしさだという。
記事のおもいつきから そもそも無茶なのだ。
地主さんは、4枚ぎりから10枚ぎりまで、
何枚ぎりの食パンをつかったら、
いちばんおいしいチーズトーストができるかをためしている。
でも、地主さんのことだから、
どれもおいしかった、という結論と、
ものすごくあたりまえな「分析」におわっている。
結論としてはどれも美味しかった。6枚切りあたりが、チーズの風味と食パンの風味が均等で、食パンが薄くなればチーズの風味が勝ち、厚くなれば食パンの風味が勝つ。そして、薄いほどにチーズ、食パン共にカリカリとなる。
これを言うと元も子もないのだけれど、好みということになる。(中略)チーズトーストにカリカリを求めるか、フワフワを求めるか、ということになると思う。

地主さんは以前にも似たような実験をしている。
「おかずのコストパフォーマンスを調べる」という記事だった。
https://dailyportalz.jp/kiji/120914157396
いくつかのおかずについて、白ごはん2合を上限に、
どれだけたべられるかをためしている。
その結果は、コロッケ・甘露煮・納豆・ふりかけ・たまご・梅干とも、
2合の白ごはんを あぶなげなくたべきっている。
このときにもチーズトーストとおなじような
意味のないグラフが提出されていた。
こんかいの記事をデイリーポータルZにのせるにあたり、
編集部は ずいぶんためらったのでは、と想像する。
地主さんがこれまでにつみあげてきた
無謀な記事の数々が実績となり、
こんかいの無理をとおしてしまったのだろう。
ちなみに、わたしは地主さんの方法で
チーズトーストをつくったことがない。
つくったことがないのに「無茶」と
きめつけるのはよくないのだろうけど、
やらなくてもわかることもある。この記事のように。
地主さんはふざけているのではなく、
おそらく自分では直球をなげているつもりなのだろう。
デイリーポータルZをみると、「今大人気の記事」に
このチーズトーストがあげられている。
地主さんの実験が ストレートに評価されたことをよろこびたい。
スポンサードリンク