きょねんのJ1優勝クラブと、
天皇杯優勝クラブによる試合なわけだけど、
さくシーズンはどちらもフロンターレがとってしまったので、
J1リーグ2位のガンバが くりあがって対象チームとなった。
サッカーシーズンのはじまりをつげるスーパー杯だけど、
まだコンディションがととのっていない時期のため、
あまり内容がともなわない試合がおおい。
きょねんのマリノス対ヴィッセルでは、
3−3で決着がつかずPK戦となり、
9人連続でシュートをはずしたのが話題になった。
ただ、ガンバはさくシーズンフロンターレに3敗し、
1得点さえあげられなかった。
目のまえでJ1の優勝をきめられたし、
天皇杯決勝では1−0でやぶれている。
きょうの試合で、またフロンターレに歯がたたなければ、
精神的にきびしいだろうし、
ファンにもぶざまな姿はさらせられない。
いっぽうのフロンターレにしても、
シーズン最初のカップ戦をおとすつもりはさらさらない。
どちらもまけられないモチベーションがたかく、
おもしろい試合になりそうだ。
試合開始そうそう、フロンターレがチャンスをつくるけど、
ガンバのキーパー、東口がスーパーセーブをみせる。
そのあとガンバがせめこむものの、
三苫がつづけざまに2得点をあげ、前半を2−0でおりかえす。
またフロンターレの楽勝か、とおもっていたら、
後半にはいるとガンバがボールをもつ時間がふえ、2点をかえす。
これまでの惨敗にくらべると、2−2にもちこんだだけでも
ガンバとしては形をつくれたかんじだ。
ながれはガンバにかたむいており、
このままPK戦か、とおもっていたら、
後半終了間際に田中蒼がたてにながいパスをいれ、
遠野がまったくむだのないうごきで小林にパスをおくる。
それを小林がたくみにキーパーのタイミングをずらし、
コントロールされたシュートをゴールすみにきめる。
みごとなかちこし点となる3点目で、
フロンターレがまずはひとつめとなるタイトルをとった。
3どつづけてフロンターレの優勝をながめるガンバの選手たちは、
どんなおもいをいだいていただろう。
この試合の解説に、元フロンターレの中村憲剛がよばれていた。
タイトルをとることについて、憲剛はこうはなしている。
タイトルにふさわしい日常をすごさなければならなくなり、
そうすると、ひごろのとりくみや、
チームのまとまりがかわってくる、と。
タイトルは、とったらそれでおしまいではなく、
まわりの目と、自分たちの自覚がかわってくるものなのだ。
アントラーズの選手たちも、自分たちは、
つねにかちつづけなければならない、とよくいっている。
なんだかエラソーだとおもっていたけど、
タイトルにあたいするチームでありつづけようとするのは、
たいへんなプレッシャーだろう。
フロンターレは、常勝チームとしての一歩をふみだした。
それだけの自覚を選手と監督、それにクラブがもっている。
フロンターレのサッカーが、どこまで成熟するのか たのしみだ。
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