2021年03月16日

大塚康生さんのご冥福をおいのりします

ラジオがだれかの死をつたえていた。
『ルパン三世』『未来少年コナン』といっていたので
耳をすませる。アニメーターの大塚康生さんだった。

10代のころ、『未来少年コナン』にうちのめされたわたしは、
監督をつとめたのが宮崎駿さんだとしり、
宮崎さんがつくった作品や、宮崎さんの発言をおいかけた。
そうすると、どうしても大塚康生さんの名前が目にはいってくる。
大塚さんは、宮崎さんが東映動画にはいったとき、
指導する立場の先輩アニメーターだった。
『太陽の王子ホルスの大冒険』で作画監督をつとめ、
のちにテレビ版『(旧)ルパン三世』でも
作画監督としてかかわっている。
『ルパン三世』は、当時としては画期的な作品だったものの、
視聴率がひくく、後半からがらっと作風がかわった。
シリーズ前半は、アンニュイなルパンだったのが、
シリーズ後半では演出が宮崎さんと高畑さんにかわり、
げんきいっぱいにうごきまわる、陽気なルパンになった。
ルパンがのる自動車も、高級車のベンツSSKから
イタリアの大衆車、フィアット500になっている。
フィアット500は、大塚さんがじっさいにのっていた車だ。

『未来少年コナン』につづき、『ルパン三世カリオストロの城』でも
宮崎さんのもとで 大塚さんは作画監督をつとめた。
宮崎さんが、大塚さんのちからを必要としたからで、
でも大塚さんはいそがしい作画の現場からちょくちょくいなくなり、
どこかで油をうっていた、というはなしがよくしられている。
宮崎さんのとなりに机をかまえ、
宮崎さんが時間におわれてくるしんでいるのをみながらも、
たびたびぬけだすなんて、すごい。
宮崎さんの仕事ぶりは有名だけど、スタジオのなかには、
ずっとがむしゃらだったわけではないひともいたことが
わたしはなんとなくうれしかった。
わたしも がんばりがながくつづかないほうなので、
大塚さんの、そんな仕事への距離感をこのましくおもった。
あつく仕事をかたりながらも、ちゃんと手をぬくときもある。
大塚さんは、そんなおとなとしてのふるまいが板についている。
つつしんで大塚さんのご冥福をおいのりします。

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posted by カルピス at 21:04 | Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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