特集は「本屋がどんどん増えている!」で、
これもまた魅力的なタイトルではあるものの、
わたしがいちばんひかれたのは、
読者からの投稿欄である「三角窓口」だった。
・夢のなかで病院へいくと、「この本をよむように」と
先生がタブレットをつかい、その場で発注してくれ、
待合室でまっていると、本がとどく、というはなし、というか夢。
そんな病院があって、じっさいに病気がなおればいいなー。
・夫は国語、妻は理科の教師、という夫婦で、
夫は古典が専門のせいか、現代文学はまったくよまない。
私(妻のほう)は理系だけど、趣味は読書。
娘ふたりとも本はよまないけど、下の娘は文系で、
言葉にかんするゆたかなセンスがある。
家で一番本を読んでいるのは私なのに、
国語のセンスのなさをかんじる、というもの。
「本を読む楽しさを家族の誰よりも知っているから、
いいけどね。」という達観がいいかんじだ。
・図書館にくる男の子で、いつも機嫌のいい子がいる、という報告。
気もちのいいくらい、本当にいつもご機嫌な子なので、
その子がくると まわりまで おだやかな気もちになるそうだ。
そういう子って、たしかにいるなー。
どんなおとなにそだつのだろう。
・漫才師の和牛がすきなひとからの投稿で、
「生活の全てを賭けて和牛を応援している」そうだ。
ボケの水田さんが、いままで一冊も本をよんだことがない、
というのをしっておどろいたという。
「あの緻密な伏線回収の漫才を書いている人が
本をよんでいないとはマジか?」
水田さんは、60歳になったら本をよもうかと おもっているらしい。
・アダム=サヴィジというひと(アメリカのユーチューバー)が
えらんだSF本のトップ5という企画で、
4作目が村上春樹さんの『1Q84』だった、という投稿。
「三角窓口」って、いつもこんなにもりだくさんだったっけ?
とまえの号をひっぱりだすけど、あまりおもしろくない。
5月号だけが突出してじゅうじつしているみたいだ。
その月の特集や、新刊本を紹介するページよりも、
『本の雑誌 5月号』は なぜか投稿欄へ意識がむかった。
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