福岡というと、J1リーグに昇格しても、
なかなか定着できない いまひとつなチーム、
という印象をもっていたけど、この試合はおもしろかった。
カウンターサッカーといっても、
福岡はガチガチにひいてまもるのではなく、
たかい位置での連動したプレスをかける。
なんといっても攻撃にきりかえたときの迫力がすごかった。
ゴツゴツとからだをあててボールをうばい、
味方へのパスのスピードもはやい。
全力ではしりつづけるサッカーは みていてわくわくしてくる。
どのプレーも、自分たちのサッカーへの自信にあふれている。
全員によるサッカーを、たかい質をたもったまま90分つづけられる。
前半のはじめころは、浦和が圧倒的にボールを支配していたのに、
福岡がはじめてせめあがりクロスをあげると、
いったんはボールをおさめたキーパーの西川がハンブルし、
こぼれたボールをブルーノ=メンデスがおしこむ。
浦和からすると、攻撃しつづけていたのは自分たちなのに、
アッというまに先制点をうばわれてしまい とまどっている。
浦和はゴールちかくまでせめこむものの、
なかなかシュートまでいけないし、
なんどかおとずれた決定的なチャンスを、
福岡のゴールキーパー、村上がスーパーセイブする。
浦和がとくにわるいのではなく、福岡がよくまもった試合だ。
両チームとも特徴をだしあい、よくはしり、
みごたえのあるゲームとなった。
後半終了間際、交代ではいったジョン=マリが、
強烈なボレーシュートをきめる。
西川はとめたものの、ボールのいきおいがまさり、
ゴールへとこぼれていく。ズドンとおもいシュートだった。
これで試合がきまり、福岡が2000年以来という3連勝をかざった。
今シーズンのJ1リーグは、調子のいいチームと、
なかなか波にのれないチームとに、はっきりわかれている。
上位にいる川崎と名古屋だけでなく、
横浜F・マリノスと鳥栖がチームの特徴をだし
つよさを印象づける試合をつづけている。
福岡も、浦和との試合だけでなく、
広島・FC東京と、強豪チームをくだし、
長谷部監督のサッカーがJ1リーグでも通用するところをみせた。
上位にいるチームの破壊力はどこもすさまじく、
これからのリーグ戦がたのしみとなる。
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