2021年05月10日

ヘッドコーチから監督へかわると かてなくなる現象

今シーズンのJ1リーグは、好調のチームと
いまひとつのチームとにはっきりわかれてきた。
成績不振から、監督が交代したチームもいくつかでている。
鹿島アントラーズはザーゴ氏にみきりをつけ、
チームOBの相馬直樹氏を監督にまねいた。
相馬新監督になってからのアントラーズは
3勝1わけで、まだまけてないそうだ。
こんなふうに、監督の交代がうまくいくといいけど、
なかなかすんなり結果がでないこともめずらしくない。

徳島ヴォルティスは、J2で昨シーズンまで指揮をとっていた
リカルド=ロドリゲス氏が浦和レッズへひきぬかれた。
J1に昇格した今シーズンは、スペイン人の
ダニエル=ポヤトス氏を監督にまねいたものの、
新型コロナウイルスの影響で、なかなかチームに合流できなかった。
監督がるすのあいだ、かわりに指揮をとっていたのが
ヘッドコーチの甲本氏で、ポヤトス監督にひきつぐまでの
10試合を、4勝2わけ4杯の成績でしのいだ。
この成績は、前回ヴォルティスがJ1リーグでたたかった
2014年をすでにうわまわるもので、3連勝も記録している。
監督不在の期間としては上出来といってよい。

4月15日に、ポヤトス氏がいよいよチームに合流し、
これから本腰をいれて監督のサッカーが展開される、
とだれもが期待していたことだろう。
しかし、現実はなかなかうまくいかないもので、
ポヤトス監督になってから、徳島はすっかり調子をおとし、
4連敗とまだかち点をあげられていない。
ふたたび甲本ヘッドコーチが指揮をとるわけにはいかず、
徳島ヴォルティスとしては判断がむつかしい状況だろう。

新監督がチームに合流するのをまっていたかのように、
かてなくなるのは、わりとよくみかける。
新監督がくるまでのつなぎとして、
チーム事情をよくしるヘッドコーチが指揮をとるので
チームがひとつにまとまりやすいし、
選手たちも必死にわるいながれをかえようとする。
しかし、新監督がくると、みぢかい時間で
まったくべつのサッカーをもとめられることもあり、
結果がでないと すべてがわるい方向にまわりはじめる。
いまの徳島ヴォルティスも、にたような状況ではないか。
ヘッドコーチのときのほうがうまくいっていたのでは、
ポヤトス氏としてはかっこがつかないし、
まわりだってどんな態度をとればいいのかこまってしまう。
選手たちにもまよいがでるだろう。
すべては新型コロナウイルスによるめぐりあわせとはいえ、
ポヤトス監督が気の毒というしかない。

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posted by カルピス at 21:55 | Comment(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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