開幕から20戦まけなしの記録がかかった試合。
前半は圧倒的にフロンターレがおしこむ展開がつづく。
しっかりしたまもりから攻撃をくみたてたいアントラーズに対し、
フロンターレのポゼッションは、その守備を機能させない。
なんどか決定的なチャンスがおとずれたあと、前半19分に
レアンドロ=ダミアンが山根からのスルーパスをきれいにきめる。
その後もフロンターレがボールを支配し、鹿島にはいいところがない。
アントラーズがもちなおしたのは、後半からだ。
守備の圧力がまし、フロンターレはパスがつながらなくなる。
こうなるとフロンターレはぜんぜんこわいチームではなく、
フロンターレのよさをけすのは、徹底したプレッシャーなのがわかる。
そして後半16分に、上田が同点ゴールをあげる。
VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)までもちこまれるも、
そのまま得点がみとめられる。
フトンターレは失点した直後に三苫をさげ、長谷川をいれる。
きょうの三苫は、前半こそチャンスをつくれたものの、
アントラーズの守備にしだいにくるしみ、
後半はあきらかにやる気をうしなっていた。
三苫の欠点は、気分にむらがあること、
とだれかがいっていたけど、きょうの三苫は
その欠点がそのままでてしまった。
フロンターレは、後半の飲水タイムでいきおいをもりかえす。
三苫にかわってはいった長谷川が
左サイドの起点となり、なんどかゴールまでせまる。
後半のアディショナルタイムは5分。
3分をすぎ、さいごの交代として投入された小林が、
はじめてまわってきたボールをゴールにむすびつけた。
終了間際の劇的なかちこし点となる。
そして 2分後に、そのまま試合終了。
かちがきまったときの鬼木監督は ほんとうにうれしそうだった。
鬼木監督は、これでJ1リーグでの100勝目となり、
これはJ1リーグでの最速記録ともなった。
アントラーズの相馬監督とは、おなじチームでたたかったことも、
相馬監督、鬼木コーチという関係の時期もあったという。
20試合まけなしがかかっていただけでなく、
両監督にとって、きょうは特別な試合だったようだ。
いつもの圧倒的につよいフロンターレではなく、
後半はアントラーズにおしこまれていた。
結果的には かてたとはいえ、連動したプレスをかけられると、
フロンターレはいつものボールまわしができなくなる。
鬼木監督は どんな手をうって、この欠点を修正するだろうか。
フロンターレには、まだのびしろがあるということなのだろう。
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