2021年07月26日

デイリーポータルZでさえ、基本動作がふつうにできるひとは貴重

デイリーポータルZの林雄司さんが、
「基本動作ができる人がほしい」とはなしている。
https://dailyportalz.jp/kiji/sasebo-yamamoto-jimoto-annai
なんのことかというと、
ふつうに取材をして記事にできるひとが、
デイリーポータルZでさえ5人くらいしかいないので、
そういう基本動作ができるひとをライターにくわえた、
というはなしだ。
西垣:山本さんとの出会いはなんなんですか
林:投稿コーナーに佐世保の話を書いてくれまして、アマチュアらしからぬインタビューもので、きちんとした記事を書いてくれる人です
西垣:なるほど
林:デイリーに取材できる人が圧倒的に少ないので…。気づいてました?西垣さん
西垣:いえ、ベールに包まれてましたよね
林:少ないんですよ。ふつうにアポとって取材してテープ起こしして原稿まとめることができるのは5人くらいなんですよね
西垣:そうなんですね
林:そういう基本動作ができる人がほしいなと思って入ってもらいました。

意外にも、ふつうのことを、ふつうにできるひとがほしい、と
Webマスターの林さんはかんがえている。
デイリーポータルZのライターをみわたしたとき、
たった5人くらいしか取材できるひとがいない、という
シビアなみかたを林さんはしている。
いそうでいないのが、ふつうに仕事ができるひと、なのだ。

デイリーポータルZは特殊な仕事であり、勤勉に出勤するより
アイデアをかたちにすることがもとめられるのではないか。
そのデイリーポータルZにおいてさえ、
「基本動作ができる人がほしい」
とwebマスターがおもっているのだから、
ふつうに仕事するひとが、どれだけ貴重な人材なのかがわかる。
もっとも、林さんはだれもに基本動作をもとめているのではなく、
そういうひとも必要だ、という感覚なのではないか。
取材なんてまともにできなくていいから、
とんでもなくおもしろい記事をかくライターがほしいところだろう。

デイリーポータルZとはまるでちがう介護職においても、
あたりまえとおもっていることが、
あんがいあたりまえでなかったりする。
就職して仕事をしてみると、
くちではもっともらしいことをいうひとが、
あんがいたいしたことない人物だった、
ということがいくらでもでてくる。
リモートがめずらしくないいまの社会において、
介護職は たいていの場合、職場にきて、
利用者とせっすることが まずはもとめられる。
そんな職種でも、あたりまえに出勤して、
利用者といちにちをすごし、家までおくりとどける、
というふつうのことがふつうにできるひとばかりではない。
わたしの職場が特殊なのではなく、どこにでも
そういう職員はいて、まわりがフォローする。 
いろんなタイプの職員がいたほうが、職場の多様性がます、
というかんがえ方があるのだろうけど、
ふるいタイプのわたしは、
ふつうの仕事をふつうにする職員がすきだ。
ふつうって、そうかんたんではない。
「ふつう」のわたしたちは、もっと自信をもっていいのではないか。

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posted by カルピス at 21:45 | Comment(0) | デイリーポータルZ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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