2021年08月01日

清水ミチコさんがうたう中島みゆきさんの「アニサキス」がすごい

テレビをつけたら、たまたま清水ミチコさんのライブをやっていた。
だれかのものまねをするひとはおおいけど、
あるひとの作曲法にまでこぎつけたのは
清水ミチコさんくらいではないか。
なにしろ、そのひとがまだつくってもいない曲を、
かってにそのひとになりきってうたってしまう。
ものまねという芸の域をこえ、自由自在にあそびつくしている。
音程をはずすところまで、本人よりうまいのだからすごい。
もはや、そのひとに にせようという意思を手ばなしてるのに、
ますます本人っぽくなっていくのが清水さんのうまさだ。
すぐれた似顔絵は、ちっとも本人に にてないのに
本人よりもそれっぽいのをおもいだした。

中島みゆきさんが曲をつくったら、こんな歌をうたになるだろうと、
清水ミチコさんがかってにつくった曲がすごかった。
これぞ「中島みゆきの作曲法」なのだろう。
曲名はたしか「わたしはアニサキス」(うろおぼえです)。
中島さんがアニサキスになりきって
すきなひととのからだにやどる かなしさをうたう。
いままで、アニサキスの気もちを代弁したひとがいただろうか。
中島みゆきさんが、こんな曲をうたうわけないけど、
このひとだったら、こんな歌をつくるだろう、
というエッセンスにみちており、
本人以上に本人らしい曲にしあがっている。
もっともらしいさがただものではない。

清水さんは、わたしが苦手としている
さだまさしさんの作曲法も披露してくれた。
ふつうだったら、さださんの曲がながれると、
わたしはラジオをきるか、番組をかえてしまうところだ。
でも、清水さんによるさだまさしさんは、
さださんの本質が かんたんにみやぶられているので
アンチファンとしては耳をかたむけざるをえない。
ふるい日本語をつかうのがさだのセンスです
あさいろ さきもり どうけし あたらしいつもりかマゼマゼ
やめろよ、はずかしげもなく
ためてメジャーコードにうつるのは
マイナーつづいたあとのメジャーは
どうしてもいいひとにみえてくる

だからわたしはさださんが苦手なのか。
「いいひとにみえて」くるように曲をつくるなんて、ずるい。

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posted by カルピス at 21:47 | Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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