2021年08月21日

ヨシダプロ氏の「人生はデフォルトでは無観客」に共感する

ヨシダプロ氏が、デイリーポータルZに
毎年恒例の「夏休みおとなの絵日記」をのせていた。
https://dailyportalz.jp/kiji/otona-no-enikki-2021
さすがに東京五輪がらみの日記がおおい。
なかでもよかったのが
五輪で知らない国同士の試合が
無観客の会場で行われているのを見ると、
一体これは何なのか、部活の練習か、と思える。

と、もうひとつ。
五輪の競技で無観客なうえに
放送まで無しとなると、
一体何のためにやっているのか、と
モチベが難しそうだが、
人生というのはデフォルトでは
無観客で放送も無いものなのである。

このふたつをあわせると、
日本がらみではない試合が
無観客・放送なし、でおこなわれた場合、
選手たちは、わざわざ東京まできて
いったいなにをしているのかと、
モチベーションをたもちにくい、となる。

だれもきいてないところで森の木がたおれたら、
その現象は現実かどうか、という禅問答みたいなのがあるけど、
東京の体育館で、ひっそりと試合がおこなわれたら、
はたしてそれは五輪の試合とおもえるかどうか。
おおくのひとが注目してくれたり、
テレビで放送されるから、選手たちはやる気がでるのであり、
無観客の会場で、テレビカメラもなし、となれば、
わざわざ東京にくる必要があったのか、という気がしてくる。

五輪がおわり、あとから評価がたかまった競技に、
スケボーなどのマイナースポーツがある。
おおきな組織がバックにあるわけではなく、
ただすきでやっています、というかんじがこのましい。
いぜんからある競技だけでなく、
こんなふうに、あたらしい競技が五輪の種目にとりいれられたら、
わかいひとたちも、関心をもつかもしれない。

反対に、種目のなかにはおなじひとばかりが参加するものもある。
乗馬とか射撃は、いちぶのひとだけが独占しているようで
五輪の種目として適切かどうか疑問だ。
ほかの競技も、たとえば野球は人気がある国のほうがすくないし、
サッカーはU-23とかで、べつにやらなくてもいい大会だし、
バスケットボールは3人制とか、わけがわからなくなっているし、
ふるくからある陸上や水泳は、栄誉とかなんとか
いろんなものがくっつきすぎているし、
けっきょく五輪はたいして必要のない大会におもえてくる。
まだマイナーで、五輪に参加しなければ、
その競技をしってもらえない、というのなら しかたないけど、
そうでなければ、種目としてとりいれなくてもいいのでは。
誘致にまつわる不正や、IOCの偽善的な体質、たかすぎる運営費など、
五輪の本質がうきぼりになってきたのが今回の東京大会だ。
無観客・放送なしの開催は、いろいろなことをおしえてくれた。

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posted by カルピス at 21:51 | Comment(0) | デイリーポータルZ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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