2021年08月25日

うんこネタをおそれない林雄司さんがすばらしい

デイリーポータルZのwebマスターである林雄司さんは、
「うんこ」といいたいために仕事をしてるようなもの、
と どこかではなしていた。
いや、ちがうか。これはさすが記憶ちがいだろう。
「うんこ」といいたくて、はたらくひとなんているわけがない。
とはいえ、林さんがかく記事には、ストレートに
「うんこ」とかいてあるものがおおいので、
仕事の目的が「うんこ」ということではなくても、
「うんこ」といえる自由を わりとだいじにされているのはたしかだ。
わたしの記憶は あながちまちがえではないとおもう。

林さんが個人のブログ「やぎの目」にかいた今回の記事も、
タイトルは「皆既月食」だけど、ないようは ほぼ「うんこ」だ。
http://yaginome.jp/?p=3022
「いいえ、それはうんこです」。
たしかにおかしい。

ブログをかくときに、PVをかせごうとおもえば、
「うんこ」なんてことばを つかわないほうがいいそうだ。
糸井重里さんの「今日のダーリン」をみていると、
おしっこは「C」、うんこは「U」と、ストレートには
表現しないよう工夫されている。
これは、PVをかせぐための配慮というよりも、
いまこの文章をよんでいるひとは、食事ちゅうとか会議ちゅうとか、
いろんなシチュエーションがあるだろうから、
「うんこ」とか「しっこ」などと、無神経に連呼しないほうがいい、
という糸井さんなりの配慮があるのだとおもう。

ふつう、おとなはそんなふうに判断する。
林さんだって、それぐらいのことはわかっていながら、
それでも「うんこ」とかくことをおさえきれないから
ポロっと、いろんなところで「うんこ」とかいてしまうのだ。

わたしがながねんブログをつづけてるうちに、
すこしずつではあるけれど、PVがふえていった。
そりゃまあ、そうだろうな。まいにちシコシコと更新するのだから、
そのみかえりとして、PVがふえていかないとわりがあわない。
傲慢にそうかんがえていたある日、きゅうにPVがさがったときがある。
樋口毅宏さんの小説『テロルのすべて』をとりあげたつぎの日なので、
グーグルが「テロ」ということばをきらい、
検索されないように操作した結果なのでは、とおもった。
ほんとのことはわからないけど、
あまりにもきゅうにPVが激減したので、
グーグルの介入は、こういう形であらわれるのか、
と背中がゾゾゾっとした。なにか、いやなかんじだけど、
わたしはPVによってお金をかせいではいないので、
どれだけPVがへっても、実害はない。
ひとによまれない、というのはさみしいことではあるけど、
それだけ気らくに すきなことをかけるともいえる。
わたしは、「テロ」だろうが「うんこ」だろうが、
グーグルのご機嫌をうかがわずに かきたいことばをつかえる。

その点、林雄司さんはえらい。
Webマスターとして、PVを無視できない立場なのに、
小学生みたいに「うんこ」をつかいたがる。
確信犯であるために、グーグルもいまさら手をださず、
林さんのやりたいように させているのだろうか。

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posted by カルピス at 21:52 | Comment(0) | 林雄司 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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