2021年08月29日

斎藤幸平さんと柴咲コウさんによる ふつうのおしゃべりがいいかんじ

『人新生の「資本論」』をかいた斎藤幸平さんが、
俳優の柴咲コウさんと対談する番組をみた。
斎藤さんは、柴咲さんの仕事ぶりを、かねてから注目していたといい、
対談のあいてとして おねがいしたらしい。
はなしのなかで、斎藤さんが
アメリカへ留学していたころの写真が紹介された。
ロックにのめりこんでいた18歳ころなのだそうで、
いかにもパンクロックなわかものがそこにうつっている。
斎藤さん本人だとは、とてもおもえない。

『人新生の「資本論」』をよむと、このまま資本主義をつづけては
地球がだめになる、とおもえてくるけど、
それをふせぐためには、「私」をかなりおさえないといけないようだ。
総論としては賛成だけど、実践となると、
わたしはどれだけのことをやる覚悟があるだろう。
ただ、番組での斎藤さんからは、いい印象をうける。
いいのがれできそうにない、えらそうなひとから、論理的に
「私」をおさえよう、といわれても、なかなか実行できない。
でも、むかしパンクだったわかものなら、すこし事情がかわり、
なんだかしんじられそうな気がする。
斎藤さんのふつうっぽさが いいかんじだ。

『人新生の「資本論」』をよんでから、気候変動の問題が、
テレビや新聞でとりあげられるに 気づくようになった。
ことしもまた世界的に異常気象で、
イタリアやギリシャを熱波がおそい、
ドイツでは大雨による被害が問題となった。
日本だって、猛暑と梅雨前線という、
ありえない2つの現象が、どうじにおきている。
気温がたった1℃あがっただけでも、
これまでの数倍も 異常気象がひきおこされる。
新型コロナウイルスだって、ふえすぎた人間を
ウイルスがターゲットにしたものだと解釈できる。
アクセルから足をはなし、おもいっきりブレーキをふまなければ、
おおきな壁への衝突がすぐそこまできている。

あの本をよんで、おおきなショックだったのはまちがいないのに、
わたしは、あいかわらず具体的なうごきがとれていない。
ただ、サランラップのつかい方とか、
自動車や飛行機による移動へのためらいとか、
本をよんだときのショックが、ボディブローとして、
じわじわきいてくるのをかんじている。
定年とあわせ、自分のいきかたを かんがえるときのようだ。

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posted by カルピス at 20:51 | Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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