俳優の柴咲コウさんと対談する番組をみた。
斎藤さんは、柴咲さんの仕事ぶりを、かねてから注目していたといい、
対談のあいてとして おねがいしたらしい。
はなしのなかで、斎藤さんが
アメリカへ留学していたころの写真が紹介された。
ロックにのめりこんでいた18歳ころなのだそうで、
いかにもパンクロックなわかものがそこにうつっている。
斎藤さん本人だとは、とてもおもえない。
『人新生の「資本論」』をよむと、このまま資本主義をつづけては
地球がだめになる、とおもえてくるけど、
それをふせぐためには、「私」をかなりおさえないといけないようだ。
総論としては賛成だけど、実践となると、
わたしはどれだけのことをやる覚悟があるだろう。
ただ、番組での斎藤さんからは、いい印象をうける。
いいのがれできそうにない、えらそうなひとから、論理的に
「私」をおさえよう、といわれても、なかなか実行できない。
でも、むかしパンクだったわかものなら、すこし事情がかわり、
なんだかしんじられそうな気がする。
斎藤さんのふつうっぽさが いいかんじだ。
『人新生の「資本論」』をよんでから、気候変動の問題が、
テレビや新聞でとりあげられるに 気づくようになった。
ことしもまた世界的に異常気象で、
イタリアやギリシャを熱波がおそい、
ドイツでは大雨による被害が問題となった。
日本だって、猛暑と梅雨前線という、
ありえない2つの現象が、どうじにおきている。
気温がたった1℃あがっただけでも、
これまでの数倍も 異常気象がひきおこされる。
新型コロナウイルスだって、ふえすぎた人間を
ウイルスがターゲットにしたものだと解釈できる。
アクセルから足をはなし、おもいっきりブレーキをふまなければ、
おおきな壁への衝突がすぐそこまできている。
あの本をよんで、おおきなショックだったのはまちがいないのに、
わたしは、あいかわらず具体的なうごきがとれていない。
ただ、サランラップのつかい方とか、
自動車や飛行機による移動へのためらいとか、
本をよんだときのショックが、ボディブローとして、
じわじわきいてくるのをかんじている。
定年とあわせ、自分のいきかたを かんがえるときのようだ。
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