2022年03月07日

銭湯活動家、湊三次郎さんにひかれる

「トーキングウィズ松尾堂」(NHK-FM)をきいていたら、
銭湯にくわしいふたりのゲストをまねいて、
銭湯の魅力をききだしていた。
ゲストのひとり、銭湯活動家の湊三次郎さんは、
わかいころから銭湯がすきで、
全国のしぶい銭湯をたずねまわっている。
大学では、ブラジル文化のゼミにいながら
静岡県の銭湯について卒論をかいたそうだ。
きみは銭湯のことをつきつめたほうがいいから、
とことんやりなさい、と先生がみとめてくれたという。

でも、自分で銭湯を経営するようになると、
毎日の掃除や設備のトラブルなど、
つづけるのがどれだけたいへんか すぐにわかったという。
客はすくないし、評判はわるいし、
客からおこられるし、知識・経験はないし。
家にかえる時間もなく、はじめの1年はロビーでねとまりしている。
つらくてほんとうにやめたくなったけど、
1年たたないうちにやめるのはかっこわるいし、と
意地をはっていると、1年くらいたつと、
たいへんだったことがすこしずつ改善されるようになり、
そうなると、これだったらもうすこしやれそうかも、とおもいだし、
そんなかんじがいままでつづいているそうだ。
いくらすきなことを仕事にえらんだからといって、
いいことばかりがあるはずはなく、
赤裸々につらいこともかたる 湊さんの熱意がすてきだ。
たいへんでも、廃業する銭湯をなんとかくいとめたいという、
銭湯への湊さんの愛が、ことばのはしばしからこぼれおちる。
たいへんだけど、すきだからしょうがない、という、
ほんものの銭湯活動家、湊さんに拍手をおくりたい。

スポンサードリンク



posted by カルピス at 21:47 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: