2022年03月26日

『よるくま』(酒井駒子・偕成社)

『よるくま』(酒井駒子・偕成社)

朝日新聞に連載されている
「きみが生まれた日」でとりあげられていた。
ていねいにかかれた絵と、色づかいが印象的だ。

じっさいに手にとると、絵本のよさが
とてもいいかたちでいかされている。
青色の表紙に黄色い字で
「よるくま」とタイトルがかかれている。
青と黄のつかい方が絶妙で、夜のしずけさと、
家のあたたかさがつたわってくる。
大切な宝物にしたくなる一冊だ。

ある夜、男の子の家に、くまのこがたずねてくる。
その子の名前が「よるくま」で、タイトルとなっている。
目がさめたらおかあさんがいなかった、
といってさみしがるよるくま。
男の子は、「よるくま」といっしょに
おかあさんをさがしに外へでる・・・。

おかあさんがいないさみしさ、不安、
おかあさんがみつかったときのよろこび。
よむうちに、あたたかなもので胸がみたされてくる。
ちいさな子にとって、おかあさんがただいるだけで、
どれだけ安心をあたえてくれるか。

奥付をみると、1999年の10月に1刷がだされ、
2010年の8月までに75刷、
2010年に2版の1刷がだされると、
2021年の8月までに42刷をかぞえている。
どれだけたくさんの親子が、
この絵本であたたかな気もちになったのだろう。
わたしの姪が、もうすぐ赤ちゃんをうむそうなので、
この絵本をプレゼントしたくなった。

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posted by カルピス at 20:40 | Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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