2017年07月23日

2007年のアジア杯をおもいおこす ハノイ的なあつさ

つよい日ざしがさしてるわけではなく、
気温も33℃くらいだったけど、
きょうはとてもむしあつく、くるしい日となった。
いったことはないけど、ハノイの気候が
こんなふうだときいたことがある。
かんがえようによっては、ただでハノイのお天気を
体験しているわけだから、
格安で海外旅行にでかけたといえないこともない。
ハノイにいったつもりで、
ベトナム料理をたべにいく手がある。
飛行機代と宿泊費をはらわないのだから、
ちょっとぐらいたかいお店にはいっても大丈夫だ。
わたしのすむ町にはベトナム料理店がないので、
かわりにスリランカ料理としたい。
なにかのイベントをしないとおさまらないぐらい、
きょうの天気は常軌をいっしていた。

2007年のサッカー・アジア杯は、
ベトナム・マレーシア・インドネシア・タイと、
4カ国共同開催のかたちでひらかれた。
グループBにふりわけられた日本は、
予選3試合をハノイのミーディン国立競技場でたたかっている。
このときのハノイがたいへんなあつさで、
気温40℃、湿度90%とつたえられていた。
当時はオシム監督が日本代表をひきいており、
あつさのなか指揮をとるオシムさんの体調を心配したものだ。
決勝トーナメントにかちあがってからも、
準々決勝の対オーストラリア戦、
準決勝のサウジアラビア戦はひきつづきハノイでおこなわれた。
サウジアラビアに2−3でやぶれ、結果的に4位でおわったのは、
酷暑のハノイにながくとどまり、体力をうばわれたのが
日本にとって不利にはたらいたといわれている。
4カ国共同開催となり、開催地によって
条件がおおきくことなった2007年のアジアカップは、
あつさが影の主役であり、なかでもハノイの酷暑はきわだっていた。

この大会で優勝したのは、政情不安がつづき、
練習もままならないなか出場したイラクだ。
国のため、国民のために感動的なプレーをくりひろげたイラクは、
優勝にあたいするすばらしいチームだった。
日本代表だって、けしてなさけない試合をしたわけではなく、
これから2010年W杯南アフリカ大会をめざして
どんなチームにそだっていくのかたのしみとなった。
しかし、2007年の年末に、オシム監督が脳梗塞でたおれる。
もしもあのままオシムさんが・・・と、
サッカーファンはありえたかもしれない最強の日本サッカーを
いつまでも胸にいだきつづけことになる。
オシムさんがわたしたちにしめそうとした夢は、
いまなお未完のまま、だれかがなしとげてくれるのをまっている。

あれから10年がたち、日本代表の顔ぶれはすっかりかわった
(川島選手が第3のゴールキーパーとして、
ただひとり名をつられていた)。
かわらないのはハノイのあつさくらいではないかと、
いったこともないのに、日本代表の試合ぶりをおもいだす。
きょうのあつさは、ハノイ的ともいえる、つらくきびしいものだった。

posted by カルピス at 18:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月09日

西部謙司氏のいう「気持ちの問題」がおもしろい

サッカージャーナリストの西部謙司氏が、
「気持ちの問題」と題して、
サッカーでも点がおおくはいる試合は実現できるとかいている。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/yomimono/column/nishibe/kiji/20170707s00002368176000c.html
オフサイドや、足でボールをあつかうルールにより、
サッカーはあまり点がはいらないスポーツだ。
だからおもしろくない、というひとがいる。
おもしろいスコアは3-2といわれているし、
あまりたくさん点がはいりすぎるのは
なんだかサッカーらしくない。
ただ、国によって得点への価値観はちがっており、
守備を重視するイタリア人にとって、
1-0での勝利が最高のスコアといわれたりする。

西部氏は、先日おこなわれた
J2第20節のFC岐阜対ジェフユナイテッド千葉が、
4−6というスコアだったのを紹介しながら、
現代サッカーと得点の傾向を整理し、
なぜロースコアの試合になりやすいかを分析している。
その結論が「気持ちの問題」というのがおもしろい。
 要は気持ちの問題なのだ。シュートやパスワークなど技術的な問題はあるだろうし、戦術的な課題もあるだろうが、現実に1試合で5点、10点が入る試合もあるわけで、その気になればサッカーは1試合平均2点台のゲームではなくなるに違いない。

結局、たいていのことは「気持ちの問題」なわけで、
でも、それをいっては身もフタもないから
いろいろとかざりをつけて 文章に説得力をもたせるのが一般的だ。
西部氏の記事は、そこをぬけぬけと
ストレートについてくるのが魅力となっており、
人徳からか、なんとなく納得してしまう。

まえにも西部氏の記事に、
「ひいて守る相手をくずすには先取点」
とかいてあり、おどろいたことがある。
ひいてまもりをかためられると、
点をいれられないからこまっているのに、
その解決策が、「さきに点をいれること」なのだから
発想がものずごく柔軟だ。
先取点をいれられたら、相手はせめざるをえないから、
とにかく点をいれたらいい。すごくわかりやすい。
サッカーにくわしくないわたしは、
たくみな守備に感心するだけの知識がないので、
点がたくさんはいる試合のほうが みていてたのしめる。
「気持ちの問題」で、そんな試合がすぐに実現できるのなら、
「ひいてまもってカウンター」ではなく、
もうすこしまえにでて、せめこんでほしい。

先日おこなわれていたコンフェデのメキシコ対ロシアをみる。
ルーズボールをキーパーとあらそっていたメキシコの選手が、
一歩さきにおいつき、ヘディングでボールをうかせる。
ボールはそのままゴールへ。
キーパーは、その選手と交錯したときに、
ボールではなく むなもとへむけて キックをはなっている。
あきらかに 腹いせだ。
スロービデオでそのときの映像がながれると、
おどろいたことに、メキシコの選手はほほえんでいた。
ヘディングしたボールが ゴールにすいこまれるのを確信すると、
キーパーにけられる恐怖よりも、得点へのよろこびにより、
けられながらも空中でわらっていた。
点をいれるためだったら、どんな犠牲でもはらうという
一流選手のガッツをみたおもいだ。
その試合のスコアは2-1でメキシコだった。
けられてもほほえむぐらいの「気持ち」があれば、
4,5点はいるのでは、とかきたかったけど、
じっさいには両チームの合計で3点だ。
「気持ちの問題」は、なかなか気もちだけでは
うまくいかないかもしれない。

posted by カルピス at 20:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月04日

Jリーグ雑感

ことしは3季ぶりにJリーグが1シーズン制となった。
もし独走するチームがでれば、優勝あらそいへの関心が
そがれるところだったけど、
いまのところはげしい混戦がつづいている。
勝点35から26のあいだに8チームがいて、
試合ごとに首位がめまぐるしくかわっている。

目につくうごきとしては、
・波にのれない有力チーム(とくに広島の不振・現在17位)
・ACLの決勝トーナメントに川崎と浦和がのこっている
・J2から昇格してきたチームが明暗をわけている
 (セレッソが1位、コンサドーレ札幌が15位、
 清水エスパルスが13位)

J1が混戦というなら、J2は激戦リーグだ。
1位と2位が勝点43で突出しているものの、
3位あらそいは 勝点36から30のあいだに
なんと12チームが団子状態でひしめいている。
ただ、3位になったからといって無条件に昇格できるわけではなく、
3位から6位までのチームによるトーナメントで
3チームめの昇格がきまる規則だ。
後半戦にはいれば、6位までをキープしようと、
ますますシビアなレースとなるだろう。

そんなたいへんな状況なのに、
J2については ほとんどメディアがとりあげない。
Jリーグタイムですら、J2については 試合結果をしらせるだけで、
上位をたもとうと、どんなあらそいになっているかのコメントはない。
そんななかで、朝日新聞に連載されている
津村記久子さんの『ディス・イズ・ザ・デイ』は
J2とJ3をいったりきたりするような
よわいチームを愛してしまったサポーターに焦点をあてている。
スター選手がいたり、圧倒的なつよいチームでなくても、
いろんな理由から ひとはサポーターになる。
いわば、サッカーが生活に根づいているひとたちで、
サッカー文化が日本にしっかり根をおろしたからこそ、
こうした下部リーグにも熱心なサポーターがついている。

Jリーグタイムのキャスターが中川絵美里さんにかわり、
豊富な知識と適切なコメントにより、
安心して番組をみられるようになった。
それまでは、ほとんどサッカーをしらない女性タレントが担当になり、
猛勉強でだんだんとサッカー事情につうじるようになるものの、
なぜこのひとがサッカーの番組にかつぎだされたのかと、
しっくりこないときがおおかった。
サッカーを報道するというよりも、
かわいいタレントとしてのふるまいを 期待されているようにみえた。
中川さんをキャスターにすえたことで、
Jリーグタイムは ようやくサッカーの専門番組として
体制をととのえた。

せんじつおこなわれたコンフェデ杯の試合をすこしみたら、
ボールさばきがあんまりうまいのでおどろいてしまった。
Jリーグとは、別次元のサッカーであり、
おどろくとともに、ちょっとがっかりした。
日本と世界とのあいだには、まだそうとうな差が歴然としてある。
代表チームを応援するだけでなく、
J2やJ3、あるいは、まだJリーグに加盟すらできていない
弱小チームへの無償の愛が、
日本のサッカーをすこしずつまえにすすめていく。
わたしはどこかのチームをつよく応援するほどの
熱心なファンではないけれど、
サッカーからおおくのエネルギーをうけとった。
サッカーがあってよかったと、
日本のサッカーをささえている すべてのサポーターに感謝している。

posted by カルピス at 22:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月14日

Wカップアジア最終予選 対イラク戦

Wカップアジア最終予選のイラク戦。
イラクは政情不安により、試合ができないので、
第三国のイランでおこなわれた。
結果からいえば、1-1のドローにおわる。
ピッチの気温が35℃、湿度10%の過酷なコンディションが、
さいごまで日本をくるしめた。
もちろん、条件は両チームともおなじとはいえ、
日本はあつさでうごけなくなる選手がおおかった。
当然だ。
日本選手にとって、いつもゲームをしているグランドとは
まったく別次元の環境であり、
試合に集中できるコンディションではない。
そんななかで はしりまわれというほうが むちゃなのだ。
後半はとくに、両チームとも選手が足をつり、
たびたびタンカがピッチにはこびこまれた。
消耗戦とよぶのがぴったりの過酷な試合となる。

日本は前半8分に大迫のヘディングで先制したものの、
それ以降はほとんどの時間帯でイラクにせめこまれた。
まもる時間がながかった影響で、後半は日本選手の足がとまってくる。
ルーズボールのほとんどをイラクにつながれ、
日本は攻撃の形がなかなかつくれない。
チャンスがなかったわけではなく、2点目をきめきれなかったツケが
ドローという結果でかえってきた。

イラクの選手たちは、過酷な状況での試合になれているようにみえた。
はげしくボールにむかいつづけ、
プレーにからめて ひじうちやとびげりを したたかにねらっている。
日本選手は接触があるたびに こづきまわされていた。
イラクはロングボールが効果的だったし、パスもよくつながるので、
日本はボールをなかなかうばえない。
手をかけず、スルスルっとゴールまえにせまり、
かんたんにシュートまでもちこんでくる。
なぜこのチームがグループ5位にいるのかが不思議だった。

あつさ・ボールがころがらない芝生・審判の笛と、
典型的な「アジア最終予選」ともいえる。
日本は ケガによるアクシデントで2枚の交代枠をつかい、
おもったような試合展開にもちこめない。
けっきょく、35℃のあつさに あまりにも消耗させられた試合となった。
1-1でのひきわけは、残念な結果とはいえ、
つかれきった日本選手からは、得点のかおりがほとんどしなかった。
「まけなかっただけマシ」な試合だった。

posted by カルピス at 21:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月08日

キリンチャレンジカップ、対シリア戦 サッカーができるしあわせ

きのうはキリンチャレンジカップで
日本対シリアの試合がくまれた。
Wカップアジア最終予選のイラク戦をひかえ、
中東のチームになれておこうという位置づけだ。
シリアとしても、中国戦が来週おこなわれるので、
日本と試合しておけば いい調整ができるだろう。

試合は1-1のひきわけにおわった。
前半はとくにシリアのよさがめだち、
日本らしい攻撃のかたちができない。
後半のあたまから久保にかわって本田がはいり、
そのあと乾がはいると ようやく日本にリズムがでてくる。
とくに乾のボールさばきは、メッシをおもわせるレベルだ。
解説者が、「セクシー」といってたけど、ほんと そんなかんじ。

しかし、それにしてもシリアである。
2200万人の人口のうち、470万人が
難民生活をおくっている あの、シリアだ。
シリアとの親善試合としりつつ、
あらためて相手がシリアであることにおどろいている。
国内は内戦状態で、国民の2割が難民となり
国からでていくような状態なのに、
サッカーの代表チームを組織し、
選手団を外国へおくりだすなんてすごい。
実況しているアナウンサーが、
ほんのすこしシリアの混乱した国内事情を紹介したけど、
試合内容よりもまず、試合がくまれ、それが実現しただけでも
おどろくべき事態ではないか。

日本が来週の火曜日に本番でたたかうイラクは、
まだ国内で試合ができる状態ではなく、
最終予選は第3国のイランでおこなわれる。
そのイランにしても、せんじつテロがおきたばかりで、
おちついて試合ができるのか気になるところだ。
シリアの選手たちは、国民をちからづけるために
ぜひWカップに出場したいと
試合まえのインタビューでこたえていたという。

わたしはいまでもおぼえている。
2007年のアジアカップで、優勝したのはイラクだった。
オシムさんが指揮をとっていた当時の日本代表は、4位におわっている。
政情不安がつづいていたイラクは、国内での練習ができないなか、
気迫にみちたプレーで 感動的な初優勝をはたした。
祖国のため・国民のため、というセリフはよくきくけど、
そのことばがほんとうにプレーとしてあらわれる試合を
わたしははじめてみた。

こんかいの親善試合で、
シリアがおもいがけず 日本をくるしめたのは、
アジアカップのイラクとおなじように、
国民や祖国のためと、モチベーションがたかかったのだろう。
戦争や政治で国がめちゃくちゃになるのは
あってはならない事態だけど、
サッカーは、たしかに民族をまとめるちからがある。

さいわい日本は治安を心配したりせず、
サッカーに集中できるのぞまれた環境だ。
シリアやイラクと試合がくまれたこの時期の代表戦で、
試合内容やスタッツを気にするだけでなく、
平和にサッカーができるしあわせを、再確認したい。

posted by カルピス at 21:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする