2020年07月14日

岩田健太郎さんの、コロナウイルス対策に納得する

サッカージャーナリストの宇都宮徹壱さんが、
感染症の専門家である岩田健太郎さんに、
Jリーグ再開についてインタビューした記事がのっていた。
新型コロナウイルスの存在を前提としたJリーグは
どんなスタイルがもとめられるだろうか。
・選手の感染リスクは?PCR検査は必要?
 岩田教授に聞く「無観客試合」
https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/202006170007-spnavi
・スタジアムでのコロナ感染はどう防ぐ?
 岩田教授に聞く「観客入場」
https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/202007080001-spnavi
──先ほど「トレードオフ」という言葉が出てきました。要するに「ゼロリスクはない」という前提を、まず確認しておく必要があるわけですね?

 そうです。先月(5月25日)、福岡県の高野連(高校野球連盟)が県独自の大会を開催しないことを発表しました(編注:6月12日に代替大会の開催を決定)。そのときの説明で「新型コロナの感染リスクがある」ことが理由になっていました。それなら「感染リスクがゼロになるまで待つのですか?」という話になってしまいます。できない理由を列挙して開催を見送るのではなく、むしろ「この条件をクリアできたら開催しましょう」という発想にしていくべきだと思います。

──なるほど。サッカーの場合ですと、密着マークや1対1といったコンタクトの機会が、野球に比べて非常に多くなります。この点についてはいかがでしょう?

 選手間での(感染)リスクはあるかもしれませんね。ただし、これは「お互い様」だと思います。相手から感染するかもしれないし、自分が感染させてしまうかもしれないわけですから。そのリスクを飲み込まないと、競技として成立しませんよ。

──だからこそ、PCR検査に安心感が求められているようにも思えるのですが。

 いつも申し上げていることですが、間違った安心感を得ることは、痛み止めの麻酔を打つだけで病気をなかったことにして、治療しないことと同じです。何らリスクヘッジになっていない。ウイルス感染というのは、確かにリスクのひとつなんですけど、試合を再開するんだったら、そのリスクを飲み込むほかないんですよ。

岩田さんのはなしは、わたしにもよく理解できる。
さっそく岩田さんのかかれた
『新型コロナウイルスとの戦い方はサッカーが教えてくれる』
(株式会社エクスナレッジ)
を注文し、よみはじめる。
タイトルだけをみると、
はやりにのっかったマユツバものにおもえるけど、
すこしよんだだけで、ただしい本なのがわかった。
新型コロナウイルスへのかんがえ方が ずいぶんすっきりしそうだ。
よみおえたときにも感想をかくとおもうけど、
できない理由を列挙して開催を見送るのではなく、むしろ「この条件をクリアできたら開催しましょう」という発想にしていくべきだと思います。

にしびれたので、宇都宮さんの記事からえた、
岩田さんのかんがえ方を紹介しておく。

posted by カルピス at 21:18 | Comment(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月12日

観客がはいり、テニスの試合みたいだったJリーグ第4節

J1リーグ第4節
川崎フロンターレ対柏レイソル
3-1でフロンターレ

この試合から、制限つきで、観客をうけいれている。
入場できる人数は、スタジアムの収容人数の50%か、
5000人か、すくないほうとなる。
この日の入場者は4724人だった。
観客は、距離をおいてすわっている。
まばらにちらばるサポーターは、それでもうれしそうだ。

観客には、入場の際に検温と、
マスクをつけること、おおきな声をあげないこと、
旗やタオルをふらないことがもとめられている。
試合ちゅう、けっこう声がきこえるなー、とおもっていたら、
それはぜんぶ対戦チームの選手・スタッフの声だった。
いいプレーがでると、お客さんは声援ではなく、
拍手で選手をたたえていた。
まるでテニスの会場みたいだ。
ただ、得点がはいったときは、自然とチームの歌がはじまっていた。

前半は一方的にフロンターレがせめつづける。
レイソルはボールをおさめられない。
まるでちがうカテゴリーのチームを相手にしてるみたいに、
フロンターレがボールを自由にまわす。
得点はなかなかはいらなかったけど、
レイソルがいつまでたえられるか、という状態だった。
前半40分に、家長がコーナーキックをヘディングできめ、
その2分後に、さらに家長が2点目をあげる。

後半に呉屋がはいると、レイソルは攻撃の形をつくりはじめる。
後半11分に呉屋がクロスをあわせ3−1に。
そのあともレイソルはボールがよくつながる。
前半とはちがうチームとなった。

前後半に1どずつある給水時間。
このときに、監督が指示をつたえている。
選手交代は3人から5人にふえ、
ハーフタイム以外に3どまで交代できる。
いちどに複数の選手がかわると状況がうごきやすい。
先日のマリノスとベルマーレの試合では、
後半18分にマリノスがいっきょに3人をかえ
逆転にむすびつけた。

試合は1週間にいちど のときだけではなく、
なか2日や3日の日程もおおい。
調子にのったチームはいいとして、
かてないチームは なかなかたてなおせなくて、
ずるずるとまけつづけるのではないか。
フロンターレは3連勝、レイソルは3連敗だ。
12月末の最終節まで、どのチームもやりくりがたいへんだろう。
いったいどんなシーズンになるだろうか。

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2020年07月05日

4ヶ月ぶりにJ1リーグが再開する

7月4日からJ1リーグが再開した。
4ヶ月の中止期間をはさみ、第2節がおこなわれる。
観客のいないリモートマッチとしての再スタートだ。
きのうはNHK-BSで、川崎フロンターレと
鹿島アントラーズの試合を放送していた。
試合まえのインタビューで、フロンターレの鬼木監督が、
試合を実現するために、協力してくれたすべてのひとたち、
また医療関係者への感謝をまず口にした。
イタリヤやフランスのリーグが、今季の中断をきめたなか、
こうしてふたたびJリーグのサッカーをみられるのは、
ほんとうにうれしい。
視聴者からNHKにおくられてくるメッセージに、
「どちらのチームもがんばれ」というのがあった。
ほんとうに、どちらにもがんばってほしい。
と、いいながら、わたしはフロンターレを応援しながら観戦する。

開催期間がみぢかくなり、きびしいスケジュールがくまれれている。
選手交代はこれまでの3人から5人へ(交代は3どだけ)。
前後半に、それぞれ1分間の給水時間がとられる。
これは、背番号べつに給水ボトルがわかれており、
試合ちゅう、かんたんには自分のボトルをさがせないためだという。
また、レフェリーを確保するのがたいへんということで、
VARはとりやめとなっている。
きのうの試合では、なんどもきわどいプレーがあり、
ふつうだったらVARにかけられていたはずだ。
試合のながれがとまるのはいやなので、
わたしはVARのみおくりをよろこんでいる。

観客のいないスタンドは、選手やベンチの声がよくきこえる。
どこかでみた光景だ。
わたしがジョギングする運動公園には、サッカー用のグランドがあり、
練習や試合がよくおこなわれている。
そこでおこなわれるサッカーは、まさしく無観客試合だ。
プロの試合に観客がいないのは、異例の風景だけど、
アマチュアレベルのサッカーでは、ごく普通のことだ。
観客がいないサッカーにも、あんがいすぐなれるのではないか。
Jリーグの試合は、さすがにすさまじい迫力だ。
ボールをける音も、選手同士がぶつかる音もなまなましい。
ズドン、ガキン。ボールというより金属がたてる音にきこえる。

試合は、フロンターレがかんたんに2点を先取したものの、
ミスがらみで1点をかえされる。
それまでうまくボールにからめなかった鹿島が、
この1点でげんきづき、鹿島の猛攻がつづく。
昨シーズンのフロンターレはひきわけがおおく、
優勝あらそいにからめなかった。
同点にされると、ファンとしてはいやなかんじだ。
後半終了間際は、圧倒的に鹿島がせめつづける。
フロンターレはボールをけりだすのが精一杯だ。
アディショナルタイムは5分。
それでもなんとか2-1のまましのぎきり、
フロンターレが1勝目をあげる。

関東地方を中心に、感染者がふえており、
Jリーグの関係者からも、
あらたな感染者があらわれる可能性はたかい。
観客がはいるようになれば、観客のなかからも感染者がでるだろう。
これからは、そうした状況を前提として、
Jリーグがおこなわれることとなる。
なんとかうごきだしたJリーグが、リスクをおかしながらも、
なんとかこのまま最終節までたどりついてほしい。

posted by カルピス at 21:02 | Comment(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月09日

Numberの「史上最強チームを語れ。」

Number がつくる特集本はまずかわないのに、
ながらくJリーグがおやすみしているさみしさから
「史上最強チームを語れ。」をかった。
現役Jリーガーと読者がそれぞれ投票し、
Jリーグの最強チームをえらぶという企画だ。
選手と読者とで、えらんだ順位はちがうけど、
おなじようなチームがベスト10にはいっている。

Nーボックスのシステムで有名な
2002年のジュビロ磐田のつよさを、
おおくの選手がくちにしている。
3連覇したときのアントラーズ、
3冠をとった2014年のガンバ、
きょねんのマリノスの評価もたかい。
つよくて点のとれるチームがみんなすきなのだ。

めずらしくNumber の本をかったのは、
オシムさんが指揮をとっていたころの
ジェフユナイテッド千葉がとりあげられていたからだ。
投票によるベスト10いりははたしていないけど、
オシムさんがとりいれたトータルフットボールは、
ジェフだけでなく、日本じゅうのサッカーに影響をあたえており、
今回の特集にも顔をだしたのだろう。
2007年に、オシムさんが脳梗塞でたおれ、
オシムさんのめざした日本らしいサッカーは未完成におわった。
今回の特集では、オシムさんとともにジェフですごした佐藤勇人さんが
コメントをよせている。
ここ数年の海外サッカーを見たときに、オシムさんがそれ以上のことをやっていたのに気づいたからです。前に人数をかけてリスクを冒して攻める。ボールを奪われたらすぐに切り替えて奪い返し、全員が止まることなくボールに関わる。自分たちがしていたことの完成形を今の世界がやっているのがわかったとき、イビチャ・オシムという人はどこまで先を見ていたんだろうと思いました

かえすがえすも、オシムさんが日本代表をひきいての
W杯南アフリカ大会をみたかった。

わたしがサッカーに関心をもつようになったのは、
2002年の日韓W杯からで、ようするに
典型的なミーハーであり、にわかファンだ。
その後、代表選をみるだけの期間がしばらくつづいたあと、
だんだんとJリーグの試合への興味もわいてきた。
オシムさんが代表監督のときに活躍した、
中村憲剛や遠藤ヤットさんがひいきで、
したがって、チームとしてはフロンターレとガンバを応援している。
熱心なサポーターは、生活のおおくを応援するチームにささげており、
その喜怒哀楽のはげしさは、「web本の雑誌」にときどきのる、
杉江さんのブログでほんのすこしだけ 垣間みている。
サッカーで生活にメリハリがつく、などというレベルではなく、
命をかけて声援をおくっているといってもおおげさではない。
わたしは、とてもそこまでの情熱をもちあわせておらず、
ひいきのチームが快勝すれば気分がいい、
という程度のサッカーファンにとどまっている。

Jリーグは、第1節をおえただけで
新型コロナウイルスによる中断期間にはいった。
そして、7月4日からの再開が予定されている。
熱狂的なサポーターでないわたしにとっても
サッカーのない生活は、さみしいものだった。
せんじつから再開したドイツのブンデスリーガの試合をみると、
ながい中断にもかかわらず、選手たちはよくうごいていた。
もちろん本来のスタミナとスピードではないだろうが、
サッカーのできるしあわせを、
おおくの選手がかみしめているのではないか。
Jリーグの試合に、一喜一憂する日常がまちどおしい。

posted by カルピス at 21:48 | Comment(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月28日

熱心だからといって、うまくいくとはかぎらない

サッカーライターの西部謙司さんが、
マンチェスターユナイテッドをめぐる現代史を
不定期で連載している。
4回目は、「ファーガソン後の迷走の理由。
古かったモイーズと細かすぎたファン・ファール」
https://news.yahoo.co.jp/articles/23b57d51587dcab7b6b477cbad6fe2f00eab55f5
27年の長期政権だったファーガソンのあとがまに、
モイーズ氏がマンUにまねかれたものの、
戦術がふるすぎて結果をだせなかった。
1年ももたずに解任され、暫定監督でつないだあと、
オランダ人のファン=ハールが監督ついた。
 ファン・ハールはボールを支配して勝つオランダ方式の典型である。(中略)ファン・ハールがやりたいサッカーは同じで、実現するためのディテールも決まっている。
 もう1つの特徴は非常に熱心だということ。高い目標を掲げ、そのためのロジックが緻密で、なおかつ異常に熱心な監督が来るとチームはどうなるか。合わない、ついていけない選手が必ず出てくる。

・非常に熱心
・高い目標を揚げる
・ロジックが緻密
とくれば、いうことないみたいだけど、
そうはならなかった。
ファン=ファールは期待にこたえきれず、
2シーズンでおわっている。
「非常に熱心」だからといって、
それがかならずしも結果にむすびつかないのがおもしろい。

「合わない、ついていけない選手が必ず出てくる」のは、
おおかれすくなかれ、だれが監督になってもさけられない。
とはいえ、ファン=ファールの場合、彼の流儀にあわない選手は
チームに貢献するのが論理的に不可能なので、すくいがない。
選手も監督も、どちらがわるいわけではなく、「合わない」わけだから
あまりふかくかんがえずに、チームをかわったほうがいいみたいだ。
ファン・ハールの場合は、彼のロジックに忠実な選手でないとチームに貢献できないので、ファン・ハールの流儀に適応できない選手は結果的にプレーできない。
 ユナイテッドで7シーズンプレーしたラファエウは、ファン・ハール監督が就任した次のシーズンにはリヨンへ移籍した。 「僕を好きでないのは知っている。監督交代は僕にとって致命的だった」(ラファエウ)
 ディ・マリアも1シーズンでパリ・サンジェルマンへ去った。「適応するのは無理だった」と話している。

ドイツのブンデスリーガが再開し、2節を消化した。
フランクフルトとバイエルン=ミュンヘンの試合をみる。
試合は無観客でおこなわれ、1チーム30人の関係者しか
スタジアムにはいれないという。
選手は全員がPCR検査をうける、選手交代は5人まで、など、
コロナによる2ヶ月の休止期間と、
今後の過密日程を考慮した対応がとられている。
ピッチにたつ選手・監督はマスクをしていなかったけど、
ベンチにすわる選手はおたがいに間隔をとり、マスクをつける。
点がはいったときは、ヒジをぶつけあって よろこびをあらわしていた。

番組では、実況のアナウンサーが
ひとりで試合のうごきをつたえていた。
ブンデスリーガにくわしいひとのようで、
適切な説明をいれてくれるので、
いつもみたいに「解説者」がいなくても
これでじゅうぶん、という気がした。
遠慮しながら「解説者」からはなしをひきだすよりも、
リーガの情報を過不足なくおしえてくれた。

サッカーがふたたびはじまったドイツ。
過去の名勝負などではなく、いまのサッカーがみたかったので、
ほとんどなにもしらないリーガの試合でもたのしめる。
Jリーグが中止されてから、もう2ヶ月以上がすぎた。
リーグの再開がまちどおしい。
サッカーのない生活は、とてもさみしい。

posted by カルピス at 21:52 | Comment(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする