2021年10月18日

「チャリダー」での自転車キャンピング

チャリダー(NHK-BS)で、自転車でのキャンプをとりあげていた。
30年ちかくまえに、一條裕子さんの『自転車キャンピング』をよみ、
自転車での旅行をこころざしたわたしなので、
ロードレースやヒルクライムとはべつの興味をかきたてられた。

番組では、カメラマンの渡部さんと、おわらい芸人のはなさんが
100キロのコースを、キャンプ場で1泊しながらはしる。
まず、自転車でのキャンプになれているガイドから、
装備や荷物のつみ方をおそわり、それぞれ軽量化をめざしながら
自転車にバックをつみこんでいく。
渡部さんのテントは、いわゆるツェルトで、250グラムしかない。
居住性はわるそうだけど、渡部さんは
「ぼくの家だ」といって満足そうだ。

軽量化するといっても、ふたりの自転車は、
かなりの量の荷物をのせている。
いぜんのわたしだったら、「キャンプごっこ」のほうに意識がむかい、
キャンプらしい装備にこだわっただろうけど、
歳をとったせいか、いまはできるだけかるい荷物ではしりたい。
いくらかるくても、テントなんかもっていかないで、
雨と風をしのげて 野宿できる場所をさがす
(そこらへんは、「野宿野郎」の編集長、
かとうちあきさんの影響がおおきい)。
食事をつくるのにマキでかまどをつくるのはめんどくさいので、
ガソリンストーブのほうがいい。
汗をかいてはしったあとは、
まずお風呂にはいってさっぱりしたいところだ。

渡部さんとはなさんの自転車キャンピングは、
いまのわたしなら、まずやらないようなスタイルだけど、
おふたりともすごくたのしそうだった。
渡部さんは、いちにち外にいたことをよろこんでいる。
はなさんも、アシストつき自転車とはいえ、
きゅうな坂道をのぼりきった自分に感動していた。
自転車でのキャンプを、なにもしらないふたりだから、
よけいにたのしい体験となったのだろう。
ソフィスティケートされたわたしには、味わえないよろこびであり、
おふたりの率直なよろこび方がいいかんじだった。
あそんだ、という充実感が大切なのだろう。

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2021年08月31日

寝袋はあたたかくなければ、という本質論がすき

ネパールのポカラにあるゲストハウス
「スルジェハウス」にとまっていたときのこと。
わたしはアウトドア用品にうとく、寝袋なしで旅行していた。
おなじ部屋にいたひと(スルジェにとまるのは、ほとんどが日本人)が
べつの町へ移動する朝、ベッドにひろげてあった寝袋を、
てきとうなやり方で袋につめこんでいる。
袋といっても、靴をいれる程度のおおきさしかない。
そんな袋に、おおきな寝袋がはいるわけないじゃん、
とおもってみていたら、あれよあれよという間に
袋のなかへと おさまってしまった。
あとでしりあいに そのときのことをはなすと、
羽毛でできた寝袋だったのだろう、とおしえてくれた。
高級なダウンは、おどろくほどコンパクトにまとまるそうだ。
あまりにもちいさな袋におさまってしまったので、
わたしは手品をみたときのように、ただおどろいてしまった。

部屋にいたなんにんかの旅行者で 寝袋が話題となり、
あるひとが、べつにいやみではなく、自分の体験として、
「でも寝袋はあったかくないと意味がないよね」
と、さらっといった。
どんなにかるくてコンパクトでも、あったかくない寝袋は、
寝袋としての用をはたさない、という意味だ。
もちろん夏用の寝袋もあり、季節により、
いろいろなつかい方があるのだろうけど、
夏の寝袋は、べつに寝袋である必要はなく、
寝袋カバーやシーツでも用がたりる。
寝袋が、ほんとうになくてはならないのは、
さむくてねむれない冬や秋だけだ。
わたしはそれほどシビアな旅をした経験がなかったけど、
「寝袋はあったかくないと意味がない」
のひとことは、機能を重視したとらえ方として
わたしの胸にふかくささった。

こういう本質論がわたしはすきで、
たとえば服はいくらかっこよくても、
あたたかくなければ意味がないし、
カバンは量がはいらなければつかえないとおもう。
たべものだって、おいしさよりも、
腹もちでえらんでいるところがある。
自動車は、ちいさくて、物があるていどつめたらじゅうぶんで、
おおきな排気量や、外国産の車に興味はない。
わたしの価値観、というかものごとの優先順位は、
いつだって機能重視だ。

こんなわたしだから、ファッションには当然うとい。
自分のことだけならまだしも、髪がながい女のひとをみると、
あらったり、かわかしたりがめんどくさいだろうに、と
よけいな感想がどうしてもわいてくる。
デザイン重視のちいさなカバンは、
もしかしたらたかいブランドものかもしれないけど、
量がはいらないのにおつかれさま、とおもう。
機能的でないものにたいし、ひどくつめたい目をむけがちだ。

お金よりも、ものに価値をおくのは、
おさないころによんだ『ロビンソン漂流記』の影響だろう。
いくらお金をたくさんもっていても、
灯油の一斗缶や、コメ一俵がもつ 説得力のまえでは影がかすむ。
お金ではさむさや空腹はいやせないけど(貨幣経済に背をむける男)
お米さえあれば、とりあえずお腹いっぱいたべられる。
世間はキャッシュレスへとかわりつつあるけど、
ほんとうに大切なのは、お金ではなく ものなのだとしんじている。

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2021年08月22日

『FAMILY GYPSY/ファミリー・ジプシー』家族4人で世界一周

『FAMILY GYPSY/ファミリー・ジプシー』
(高橋歩・A-Works)
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家族4人で世界一周したはなし。
旅行記ずれしてきたわたしは、
このたぐいの本に あまり手をださなくなった。
おもいがこめられすぎて、あまりおもしろくないから。
あるいは、自分がやっていることを
「すごいでしょー」とはしゃいでしまっているから。
著者が、自分の旅におもいいれするのは当然としても、
からまわりして、ごくふつうの旅行記になりがちだ。
でも、この本はおもしろかった。
よみやすいしあがりと、自分のかんがえを、
作者がありのままにさらっとかいているからだろう。
背のびせず、そのときの気分がくっきりと記録されている。
ちからのぬけかげんが絶妙で、たのしさがつたわってくる。

この手の本は、とかく たずねたところを順番にすべてかき、
なかなかよむ気がおこらないほど
めちゃくちゃこまかい記録になりがちだ。
高橋さんのこの本はかなりぶあつく、
なかなかひらいてみる気になれなかった。
でも、いったんよみはじめると はやかった。
左のページは写真、右のページは文章というレイアウトなので、
319ページを、ほんの2時間でよみおえている。
あっというまに世界旅行をした気になれた。
右のページの文章は、芸能人のブログみたいに
行間がひろく、文字数はあまりない。
だからといって、内容がうすいというわけではなく、
著者がつたえたいことと、本のレイアウトがぴったりあっており、
ぶあつくても すらすらとよみすすめられる。

「もし、なんでも夢が叶うとしたら、何をしたい?」
と高橋さんが妻のさやかさんにたずねたのが
旅のきっかけだった。
かるい話題のつもりだったのに、
はなしはすぐ実現にむけてうごきはじめ、
資金の準備やら自宅の整理やらをすすめる。
本をよみおえてしったのだけど、
高橋さんは、夫婦の旅行として 世界一周をすでに体験している。
こんどは子ども2人をつれてなので、状況がかわるとはいえ、
旅行のノウハウをじゅうぶんしりつくしている2人だ。
北米大陸とオーストラリアではキャンピングカーをレンタルし、
アジアでは安宿にとまってお金を節約する。
子どもがいるので、アフリカ大陸は、ケニアでのツアーと、
南アフリカだけにしぼる。
一生にいちどの旅行、という気おいはなく、
いまできることを、できるだけたのしもうという姿勢が
家族全員に共有されている。
4人はぶじ日本にもどってきたけど、
これからもずっと日本にいるとはかぎらない。
根っからの自由人として、高橋さん一家はくらしていくだろう。
こういう仕事がしたい=「職種」で仕事を選ぶんじゃなくて、
こういう生活ができる仕事=「ライフスタイル」重視で仕事を選ぶ。創る。

大好きな人たちと、笑いあって過ごすこと。
俺が求めているのは、結局、それだけかもしれない。

世界の平和を願うなら、
まずは、目の前のひとを大切にすることから。

いいことがあったから、元気なんじゃない。
元気にやってるから、いいことが起こるのさ。

若い頃は、お金をいっぱい稼いでリッチな暮らしをしたい、って頑張っていたけど、あるとき、なんか違うな、って気付いたの。
やっぱり、好きなもの、好きなひとに囲まれて過ごしたい、って想って。

著者のスケールのおおきさにふれると、
自分のちいささがいやになってくる。
日ごろ気になっているささいなことは、
ぜんぶどうでもよくおもえてきた。

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2021年08月19日

気温のデーターで脳トレしても効果なし

脳トレには、記憶力を刺激するのがよさそうなので、
朝ごはんをたべながら新聞をみるとき、
まえの日の最高気温・最低気温、
それにくわえて、それぞれ例年との気温差を
ほぼ日手帳にかきこんでいる。
新聞の「気温と湿度」欄に、各地のデーターがのっているので、
松江について、4つの数字をしばらくにらんでおぼえたあと、
手帳にかきだし、ぜんぶあっていたら赤色で丸をつける。

おぼえやすい数字、たとえば30.0とか2.2なんて数字のときは、
すぐに記憶でき、わりとまちがえずにかきうつせる。あたりまえだ。
その反対に、24.1や27.9など、ちょっとややこしくなると、
何秒かけてもおぼえられない。
8月17日の松江は、最高気温26.3/例年との差-6.3、
最低気温22.5/例年との差-0.8/だった。
ほぼ日手帳にかきこんだ数字が、4つとも正解だったので、
記憶力がついたとよろこんでいたら、これは鳥取市の温度だった。
そもそもの、最初からあつがえている。
松江の温度についてやりなおすと、
こんどは4つのうち3つがまちがっていた。
記憶力がついてきたと、よろこんでいたのに、
記憶しやすい数字についてだけ、
おぼえるコツを身につけたにすぎず、
じっさいの記憶力はあいかわらず残念なレベルにとどまっている。
もう5年もこうやって毎朝しこしこと数字をおぼえていたのに、
まったく記憶力アップに役だっていなかったのは残念だ。
もっとも、もともとわるかった記憶力が、
さらにわるくなっていないだけでも、効果があった、
とかんがえることもできる。
ちからをつけられなくても、ちからをおとさないだけでとおとい。

ヒロシさんの「駅前迷宮グルメ」をみていたら、
タイのノーンカーイへでかけるはなしだった。
ラオスの国境にちかいこの町は、わたしもいこうとしたことがある。
「駅前迷宮グルメ」でも、まえにとりあげていたのをみた。
コロナ禍になってからは、あたらしい町にでかけられないので、
まえに放送した映像を再編集して、
国内編とあわせて放映するようになった。
再編成ものになってから、まだ1年ちょっとしかたっていないから、
さすがのわたしでも、よくおぼえているはずだ。
でも、番組をみても、うっすらと記憶している場面はあっても、
全体について、これはたしかにみた!と、
自信をもっていいきれるほどクリアーな記憶ではない。
けっきょく、夕ごはんをたべながら、
ほとんどはじめてとおなじように番組をたのしめた。
徳をしたような、なさけないような、へんなかんじだ。
わたしより、配偶者のほうが、まだおぼえていた。
ノーンカーイとか、ウドンターニー、コーンケーンなど、
きいたことがあっても、まだいったことがない町だと、
頭のなかでぐちゃぐちゃな記憶になってしまう。
どこへいっても、駅まえをぶらつき、
目についた食堂にはいる、というながれはかわらないから、
ますますどこの町のはなしなのかがわからなくなる。
いちどいった町は、記憶にしっかりのこる。
はやくまたタイの町をぶらつきたくなった。

posted by カルピス at 21:23 | Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月05日

おもしろくよんだ木村岳人さんの「カンボジアの車窓から」はもうよんでいた

ヒロシさんの『迷宮グルメ 異郷の駅前食堂』をよくみる。
コロナ禍の影響で、海外の取材は ほぼ無理な状況となり、
番組は、ずいぶんまえから国内編にとりくんでいる。
国内編と海外編の再放送をつないで1回分の放送、
という方針が、テレビ局のだしたこたえだ。

わたしにとって問題なのは、
まえにかならずみたことがある内容のはずなのに、
ほぼ記憶にないため、新鮮な気もちでみられることだ。
この番組は、おとずれる国や町がちがっても、
やることはだいたいきまっている。
駅のまわりを散歩して、おもしろそうな店をひやかし、
お腹がすいたころに、よさそうなお店にはいって郷土料理を注文する。
だから、わたしがわすれてもいいわけできそうだけど、
いっしょに番組をみている配偶者は、
この場面はみおぼえがある、となんどか声をあげる。
わたしには記憶にないことばかりなのは なんだか残念だ。
タイトルにあげられた国名にはみおぼえがあり、
確実にみたことがあるはずなのに、
こまかなことはすっかりわすれている。
完全におなじ番組をながしたら再放送になってしまうので、
番組のスタッフが気をきかせて、
撮影したものの、放映はしてない お蔵いりのデーターをつかい、
あらたにべつの内容を編集している、
という仮説をわたしはたてている。

もうひとつすきな番組である「チャリダー 」でも
おなじことがおきている。
「チャリダー 」は、毎週土曜日の6時からの番組だけど、
かならずあたらしい内容をながすわけではなく、
「チャリダー 選」として、過去の番組を
再放送することがよくある。
このまえは、2ヶ月まえの番組の再放送だったのに、
そのほとんどをわたしはわすれており、
はじめてみたかのように 番組をたのしめた。

きょうのデイリーポータルZに、再放送としてのった
木村岳人さんの「カンボジアの車窓から」をよみ、
https://dailyportalz.jp/kiji/161219198351
わたしもいったことがあるアンコールワットの記事など、
なつかしくなってブログにかきたくなった。
でも、なんだかまえにもかいたような気がして、
検索してみると、そのとおり、ちゃんと4年前に記事にしていた。

みた番組、よんだ記事をすぐわすれる、
というこの文章だって、どこかですでにかいたような気がする。
年をとってくると、なにをやっても新鮮な気もちでとりくめる。
だれにも迷惑をかけてないし、自分もたのしいのだから、
年をとるのは わるいことばかりではない。

posted by カルピス at 21:52 | Comment(2) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする