2015年02月04日

「鷹の爪2015年自虐カレンダー」が540円に値さげされていた

本屋さんをぶらついていたら、
「鷹の爪2015年自虐カレンダー」がやすうりされていた。
本来なら1512円の壁かけ用が、税こみ540円と 1/3ほどの値段だ。
あたらしい年にはいったのだから 値さげは当然とはいえ、
売場のダンボールにぎっしり在庫がつめこまれていたので、
今回はさすがにつくりすぎたのかもしれない。
鷹の爪の人気がだんだんとたかまり、
いくらすってもうりきれの年がつづいていたから、
2015年版は、めちゃくちゃたくさん用意したのだろう。

熱心な鷹の爪ファンのわたしは、
2013・2014年と、壁かけ用カレンダーをかったけど、
もったいなくてめくれずに せっかくかったカレンダーが用をなさなかった。
今年はさすがにこりて卓上版しかかわず、
壁にはほかのカレンダーをかけている。
でも、540円ならコアなファンとして、当然おつきあいすべきだろう。
壁かけ版は、2ヶ月で1枚という構成なので、
2月からつかっても、致命的な損失とはいえず、まだ間にあう期間だ。

よくかんがえてみれば、1512円はもったいなくてめくれないくせに、
540円だと大丈夫というのは、
ファン心理というよりも、たんなるケチなだけということがわかる。
そもそもカレンダーごときが1500円というのはたかすぎるのだ。
500円だと安心してちぎれるというのは、
わたしにとって1500円が、たかい・やすいの
ひとつのくぎりになっているのかもしれない。

ちなみに壁かけ用の1・2月の自虐ネタは
「クラス対抗戦とかしてみたい」で
卓上版は
「消費税がまだ5%のところがある」だ。
「クラス対抗戦とかしてみたい」の切実感は、
じっさいに島根でくらしたことのあるひとでないとわからないだろう。
わかるひとには胸につきささり冗談にならなくて、
わからないひとには なんのことか意味がつたわらない。
ということで、卓上版の
「消費税がまだ5%のところがある」に軍配をあげたい。

鷹の爪といえば、番組のなかで
「3つのねがい」をとりあげていたことがある。
3つのねがいをききいれてくれるかわりに、
悪魔に魂をうりわたす、というアレだ。
番組では吉田くんが
「3つのねがいに、100をたして、103にして」
とさきのばし作戦にでたので感心してしまった。
あれからわたしも効果的な「3つのねがい」をすこしかんがえてみた。
      
「おもったとおりにサッカーがプレーできるようになる」

はどうだろう。
わたしが「おもったとおり」にボールをあつかえるので、
とんでもないところにけったようにみえても、
仲間への絶妙なパスになったり、
あたりそこないのコロコロキックであっても
キーパーのタイミングをビミョーにはずして
なぜかゴールにすいこまれる。
サッカーは体力・テクニックがそのままあらわれるスポーツとはいえ、
かなりのところ運も左右する。
ぽっかりあいたスペースに、なぜかわたしがいて、
「おもったとおり」にキックすれば
たとえバルセロナやレアルが相手でも
だれもわたしのスーパープレーをとめられないはずだ。

冷静にかんがえると、こういう理づめでおもしろみのない「ねがい」は
もし実現されたとしても そのさきがスカスカだ。
体力もなく、ヘタなのに得点をかさねるわたしが
たとえWカップでMVPにえらばれても、
ではそれでしあわせになれるかというと、
それほど人生は単純ではない。
悪魔に魂をうりわたしてもしあわせになれる「3つのねがい」とはなにか。
たくさんこたえがありそうでいて、なかなか奥のふかいといかけであり、
だからこそいまだに寓話としてすたれないのだろう。

posted by カルピス at 10:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 鷹の爪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月04日

「鷹の爪スーパーデラックス自虐カレンダー2015(卓上用)」をかう

「スーパーデラックス自虐カレンダー2015(卓上用)」をかう。
鷹の爪のメンバーが、月ごとにはなつ自虐ギャグをたのしめる。
すこしまえのブログに、こまかなミスがあったため、
発売がのびたとかいたのは、このカレンダーのことだ。
壁かけ用が1512円、卓上用が864円。
一見すると、おおきな壁かけ用のほうが
迫力があってカレンダーらしいけど、
2ヶ月で1枚という構成なので、
自虐ギャグは表紙をいれて7枚しかない。
なによりも致命的なのは、
カレンダーとして ものすごくみづらく、
実用にならないことだ。
キャラクターと自虐ギャグにじゃまされて、
カレンダーの部分がテキトーにあつかわれている。

「カレンダーなのに、カレンダーの役にたたない」

と、自虐ギャグ的につっこみたくなる。

その点 卓上用は、表紙をいれると13枚のカードがあるわけで、
圧倒的にお得なかいものだ。
ただ、あいかわらず祝日に色をかえてないので、
曜日を確認するためだけのカレンダーであり、
いつが祝日なのかまではわからない(それがカレンダーといえるのか)。
卓上用(壁かけ用もいっしょ)をみながら行事予定をくむと
祝日があるのをわすれて、おもわぬ失敗をすることになる。
おまけに、2014年のものはカレンダーも自虐ギャグも活字だったのが、
2015年からはすべてが手がきになっており、
ますますよみにくくなった。

わたしがこのカレンダーをかったのは、
市内にある本屋さんだ。
吉田くんの出身地である島根県ということで、
コーナーがもうけられ、山づみになっていた。
うれゆきに気をよくして 大量に印刷したのかもしれない。
おととしは、予約してやっと手にいれたことをおもうと
ファンとしてはよろこびたいところではあるが、
俗になりすぎて残念な気もしてくる。
DSCN1624.jpg
自虐ギャグのできはわるくない。
9月の「神話も、ここでは実話。」は
ギャグではなく、ほんとうに実話
(「ほんとうに実話」はかさね言葉?)。
表紙にある
「お昼にまだ『いいとも!と言っている』は、
はじめなんのことかわからなかった。
でも、たしかにありえる。
いちばん気にいったのは
「パソコンどころかパソコン教室だってある」
だ。
そうか、さすがだ島根県。
パソコン教室は、いまや島根にしかないのか。
島根ではよくあることだけど。

posted by カルピス at 22:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 鷹の爪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月12日

「鷹の爪団の島根自虐カレンダー」(卓上版)の発売がのびたこと

近所の本屋さんに「鷹の爪団の島根自虐カレンダー」(壁かけ版)がうられていた。
http://matome.naver.jp/odai/2135402839827267301
1500円ほどする。
自虐カレンダーとは、島根県の過疎性を逆手にとって、
自虐ネタのフレーズを毎月のカレンダーにいれたものだ。
今年のカレンダーを例にいえば、
「今でしょ!がいまだにはやらない」
「また来るぜ!と言っていたバンドが二度と来ない」
など、島根県の現状ならびに常識がかかれていて、
島根県民にとってはあまりにもあたりまえなので、
なぜこれが自虐ネタなのかわからないものもある。
とにかく、いまでこそ全国的に自虐ネタがはやっているけど、
そのさきがけは島根県であり、鷹の爪なのだ。

「鷹の爪」のファンとしては手もとにおきたいところだが、
きょねん、おととしと、これまでに2回かったものの、
月がかわるごとに 紙をきりはなすのがもったいなくて
わたしには カレンダーとしてつかえないことがわかってきた。
来年のカレンダーうり場でしばらくにらめっこしたのち、
ほしい本をかうと、お金がたりなくなるので、
とにかくきょうはやめとこうと、その場をはなれる。
800円の卓上版が月末に発売になるので、
今年は それだけにしようと いまはおもっている。

その卓上版について、
ポータブルのDVD再生機にうつる総統と吉田くんが、
発売が延期になった経緯を説明をしている。
「2015年自虐カレンダーに関する重大なお知らせとお詫び」なのだそうだ。
https://www.youtube.com/watch?v=kP01izBO9ow
かなしそうなBGMとともに
総統と吉田くんが記者会見でただひたすらあやまっている。
9月は30日までしかないのに、あやまって31日をいれたのと、
10月を神無月にしてしまったという(島根だけは神在月という)。
ほかにも誤植がいくつかあったと、
めずらしく はじめからさいごまで まじめにあやまっている。
ほんとにミスがあったのかわからないけど、
壁かけ版と卓上版の販売をずらしても いいことはないので、
ほんとうに なんらかの不都合があったのだろう。

本屋さんでエンドレスにながれるDVD再生機がわたしはきらいで、
いぜんは店員さんにかくれてボリュームをさげていた。
本をえらぼうとするときに、関係ない宣伝をずっとしゃべられるのは
いらいらさせられる。
電子機器からの音は、本屋さんになじまないとわたしはおもう。
そんなわたしが、たとえ鷹の爪がうつっていたからといって、
画面をじっとながめるようになるとは、われながらかなしい堕落ぶりだ。

ほかにもスーパーやホームセンターでかいものをしたときに、
レジではられる赤いテープに腹をたてていた。
リュックにいれるから袋はいらなというと、
「ありがとうございます」といいながら、テープをはろうとするのだ。
かった商品であるしるしとして テープが必要だという。
「テープはきらいだからはらないでください」、といっても
たいていは「きまりですから」と不満そうな態度をしめされる。
いつもおなじようなやりとりがつづくので、もうめんどくさくなり、
このごろはなにもいわないで 袋にいれられるままにしている。
なんだか わたしのたたかいは まけてばかりだ。

ちなみに、「NO!レジ袋」運動にひとやくかっているのが「鷹の爪」の吉田くんだ。
松江市のスーパーでは、あちこちで吉田くんのポスターがエコ運動をうったえている。
スーパーでのかいものに、自分の袋をつかうのが省エネなように、
はらなくてもいい赤いテープをはらないのも省エネではないだろうか。
マニュアルにそって、レジのひとから
「袋はおもちですか?」とたずねられるたびに
吉田くんのいちばんの理解者だとおもっているわたしが、
かんたんにたたかいをやめてしまったさみしさをおもう。

posted by カルピス at 10:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 鷹の爪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月04日

吉田くんのおかげで 吉田という名字がイヤでなくなったこと

山田や鈴木とおなじように、吉田という名はあまりにも平凡で、
だれのせいでもないとはいえ、これまであまりいい気がしなかった。
吉田という名字には、いかにも気のきかなそうな、
さえないイメージがすくなからずあった。
はずかしい、とまではいかなくても、
積極的になのる気にはとてもなれない。

この名字があまりイヤでなくなり、
むしろ肯定的にとらえるようになったのは
「鷹の爪」の吉田くんのおかげだ。
平凡であることを逆手にとり、自分のやりたいことをズケズケと主張し、
上司である総統をぜんぜんおもんじない性格のきつさは、
とても島根県出身者とはおもえない。
あれぐらいテキトーでも、いや、あれぐらいテキトーなほうが
無理なくまわりとつきあっていけるようだ。
吉田くんに影響され、まるでわたしまで性格がかわったかのように、
ちがう価値観をとりいれて生きられるようになった気がする。
いいひとのふりをしなくても大丈夫、という気やすさか。

村上春樹さんがなにかの本で、
村上春樹はペンネームではなく本名であることにふれていた。
村上氏のデビュー当時、
「村上といえば龍、春樹といえば角川」の時代だったので、
だれもがなにかの冗談だとおもいこんでいた、と
うまいことをいっている。

いま、島根といえば吉田くんだし、
吉田といえば完全に島根をイメージするくらい
強力なキャラクターとなった。
全国の吉田姓のひとは、すこしぐらい調子のいいことをいっても、
吉田くんの影にかくれ、ゆるされるポジションを手にいれた。

また、吉田姓だけでなく、島根県の関係者のおおくが、
島根であることにためらわなくなっている(ような気がする)。
となりの鳥取県が、島根の知名度のひくさをうらやむくらい、
「だれもしらない島根」がブランドとなった。
スポーツ大会などで、ほかの県の学校と試合をするときでも、
島根であることに卑屈なおもいをせず
相手とむきあえるようになったのではないか。
まさか島根を得意におもえる日がくるとは。
すべてが吉田くんのおかげである。

ちなみに、わたしと同姓同名の俳優がおられ、
そのひととはうまれた年までいっしょだ。
『宇宙刑事シャイダー』の神官ポー役や
『仮面ライダーBLACK』の剣聖ビルゲニア役でしられている俳優らしい。
みたいような、みたくないような、ためらいがあり
まだ本人の顔をたしかめていない。
映画のあと、エンドロールをなんとなくみていたら、
わたしの名前がでていておどろいたことがある。
きっとこの俳優さんなのだろう。

サッカーでは、吉田麻也選手が日本代表としてしられている。
サッカーの中継では、アナウンサーがなんども「吉田」とさけぶことになる。
自分とおなじ姓をくりかえしきくのはあんがいいやなもので、
吉田選手がさえないプレーをしたときなどは、
非難したいようなしたくないような、ビミョーな心境になる。
Wカップの3試合では、致命的なポカはなかったものの、
とくにそれ以上でもなかった。
存在感がなく、ゲームでもきえていたような気がする。
2年くらいまえには、日本をせおっているかのような発言がどんどんとびだし、
たのもしいというよりも、あまりの調子よさに鼻じらむおもいがしたものだ。
いまは、惨敗した日本代表の中心的なメンバーとして
むつかしいときをすごしておられることだろう。
25歳とまだわかいのだから、
吉田くん的なテキトーさもとりいれて、
しばらくゆっくりやすまれたらいいんじゃないかとおもう。
いちど島根にもあそびにきてほしい。

posted by カルピス at 20:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 鷹の爪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月11日

朝日新聞島根版「バラと言えば、花よりパン」の記事にうれしくなる

鷹の爪の卓上カレンダー3月は「バラと言えば、花よりパン」。
きょうの朝日新聞島根版のトップ記事として、
このバラパンがとりあげられている。

バラパンとはなんのことかというと、
ほそながい長方形のパンにクリームをぬり、
クルクルとまるめて花のかたちに似せたパンなのだそうだ。
バラの花に似ているから「バラパン」。

「バラと言えば、花よりパン」といえるほど、
島根でポピュラーかというと、ぜんぜんそうではない。
わたしは、出雲のとなり町にすむのに、
バラパンのことをしらなかった。
「鷹の爪」の作者であるフロッグマン氏は、
かつて平田市(いまは出雲市)の田舎にある奥さんの実家で
コツコツとこのフラッシュアニメをかいていたという。
カエルのなき声にじゃまされてアテレコができなかった、
という島根ならではの苦労ばなしが有名だ。
まだ無名だったこの浪人時代に、
バラパンをめぐるなんらかの接点があったのではないかと想像する。

島根はいくつもの文化圏が複雑にいりくんでおり、
すこし距離をおくだけでまったくちがう生活様式となって、
おとずれるものをとまどわせることがある。
バラパンは、出雲だけでひきつがれてきた特殊なたべものみたいだ。
出雲では定番のおやつなのだそうで、
わたしにとっても謎だった3月のカレンダーが
これでやっと理解できた。
島根でさえほとんどしられていない
ディープな文化に気づいたフロッグマン氏の嗅覚と、
それを島根に着任して早々の記事でとりあげた
一色涼記者の「鷹の爪」愛に敬意を評したい。

ぜんぜんはなしはちがうけど、
わたしがはたらく事業所では、
しりあいのハーブショップから依頼をうけて、
10センチ四方のダンボールに
輪ゴムを4つかける仕事をうけおっている。
ハーブの苗を配送するときに、
苗が箱のなかでうごかないよう それで固定するのだという。
ダンボールに輪ゴムをかけたものを「ゴムパッチン」とよんでおり、
その名前が先日の「鷹の爪」で登場した戦闘ロボ
「ゴギファップンゴロッパンベレラ」とよくにていることにうれしくなった。
これはなにかの偶然だろうか。
20140324153951.jpg
ちなみにこの「ゴギファップンゴロッパンベレラ」は
究極の戦闘ロボとして開発されており、
音声認識で命令をききわける、はずだったけど、
あまりにもややこしい名前なので
だれも正確によびかけることができず、
したがって起動しなかったという残念なロボットだ。
バラパンといい、このロボット名といい、
「鷹の爪」には意外なであいにおどろかされることがおおい。
島根では、よくあることだけど。

posted by カルピス at 10:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 鷹の爪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする